大内義弘 の商品レビュー
昭和41年に刊行されたものの再刊。西方の雄としての大内氏が形成される過程が描かれている。古い本ではあるものの、知識の土台として有用な内容であると思う。ミネルヴァ書房の方の評伝も確保しているので、比較して読むのが楽しみ。
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大内氏は、室町時代に興盛を極めた。 本書は大内義弘と足利義満との微妙な関係を描いている。 足利義満といえば、足利幕府の繁栄を築いた人物として知られているが、最初から権力を掌握していたわけではなく、徐々に礎を築いていったことが本書を読むとよくわかる。その過程で、力を持つ大内氏には過...
大内氏は、室町時代に興盛を極めた。 本書は大内義弘と足利義満との微妙な関係を描いている。 足利義満といえば、足利幕府の繁栄を築いた人物として知られているが、最初から権力を掌握していたわけではなく、徐々に礎を築いていったことが本書を読むとよくわかる。その過程で、力を持つ大内氏には過分な恩賞を与えるなどして、足利政権の基盤固めのために利用する。そして、権力が磐石なものとなると排斥に走る。 いつの時代も権力ってそんなものだ。 所詮、外様って利用されるだけ利用されて後は切り捨てられるんだよな。
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