寺社の装飾彫刻 関東編(上) の商品レビュー
若林純・著、日貿出版社、2012。 神社仏閣の本殿や本堂の外側の壁面などを飾る彫刻の写真(全カラー)と解説。 彫刻の図案は、何かの伝説物語の一場面を描いていることが多いが、最も多いのは中国の二十四孝の伝説だろうが、この本にはそれほど多くはなかった。実際に少なかったのか、多彩な図案...
若林純・著、日貿出版社、2012。 神社仏閣の本殿や本堂の外側の壁面などを飾る彫刻の写真(全カラー)と解説。 彫刻の図案は、何かの伝説物語の一場面を描いていることが多いが、最も多いのは中国の二十四孝の伝説だろうが、この本にはそれほど多くはなかった。実際に少なかったのか、多彩な図案を載せる方針だったのか不明。 「東京・埼玉・群馬」は、「栃木・茨城・千葉」とは方言が少し違い、ぶっきらぼうで威勢が良い傾向がある。こういう分けかたは正解なのかもしれない。
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日本の彫刻美術は天平の仏像造形の系譜を引き鎌倉に花を咲かせますが、その後の美術書からは記載がなくなります。しかし、その実、安土桃山以降、寺社の装飾彫刻に活動拠点を変え、江戸期に全盛を迎えています。空間を埋め尽くす躍動感のある意匠は、日本のバロック美術と言えるでしょう。その作品の多...
日本の彫刻美術は天平の仏像造形の系譜を引き鎌倉に花を咲かせますが、その後の美術書からは記載がなくなります。しかし、その実、安土桃山以降、寺社の装飾彫刻に活動拠点を変え、江戸期に全盛を迎えています。空間を埋め尽くす躍動感のある意匠は、日本のバロック美術と言えるでしょう。その作品の多くは関東圏にあります。
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