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対談 会計人魂! の商品レビュー

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2015/06/25

会計士の川北先生と八田教授との対談集。創世記の会計士監査の状況がよくわかる内容で楽しめた。昔の偉い会計士のエピソードが満載で業界人であれば必読の書でしょう。 P76 調書をきちんと作らない会計士も多かった。その後、昭和34〜35年から39年頃にかけて、盛んに監査不祥事が起きますよ...

会計士の川北先生と八田教授との対談集。創世記の会計士監査の状況がよくわかる内容で楽しめた。昔の偉い会計士のエピソードが満載で業界人であれば必読の書でしょう。 P76 調書をきちんと作らない会計士も多かった。その後、昭和34〜35年から39年頃にかけて、盛んに監査不祥事が起きますよね。そうなると大蔵省に会計士が呼ばれて「監査がいい加減なのではないか。何か資料を持ってきなさい」と言われる。ところが、ひどい会計士になりますと「そんなものあったかな」と平気で言ったそうなんです。「何でもいいから探して持ってらっしゃい」とさらに大蔵省にいわれても、「机の下をひっくり返せば何か出てくるかもしれませんが・・・」なんてね。監査調書の扱いに関して、それくらいの認識しかない会計士は結構いたんです。記録をとらずに、単に監査報告書だけを書いて報酬をもらうという、誇りなき会計士が少なくなかったわけです。それが例の昭和30年代末の事件につながっているんです。

Posted byブクログ