Sign with Me の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
聴者とろう者が理解しあうのが簡単ではないことは間違いない。 しかし、ろう者が聴者のことを「わかりあえない」と思い続けたところで、 これからの関係性も社会も変わることがないだろう。 一方の聴者も、聴者はろう者のサポーターという立場から脱することはない。 だから、私は、聴者はボランティアや福祉の観点で支援する側、 ろう者は支援を受ける側という図式を変えたいと思った。 (中略) 私が、ろう者と聴者のコラボにこだわったのは、福祉ではなく、ビジネスとして、 ろう者と聴者がWIN-WINの関係を築けるということを示したかったからだ。 それも援助ではない形でのコラボだ。援助という形のコラボは過去にいくつかあったが、純粋にビジネスでのコラボというのはあまり聞いたことがない。 「ありがとうの種」の理念に共感した企業からただ出資してもらうのではなく、フランチャイズ提携を持ちかけたのはそういう理由からだった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東京大学の赤門近く、 建物の2階にカフェ「Sign With Me」はあります。 このお店は、手話が公用語。 もちろん、手話ができない人でも大丈夫です。 上記は、オーナーの柳匡裕(やなぎ・まさひろ)さんが、このカフェの立ち上げについて まとめた本「Sign With Me(サイン・ウィズ・ミー) 店内は手話が公用語」(学研教育出版)からの引用です。 柳さんは、初めてお会いした時から、ニコニコ笑顔が印象的な方。 笑顔に加えて、とても熱い思いや、素敵な夢を持っている方だということを、この本を通じて知ることができました。
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