論語知らずの論語読み の商品レビュー
『論語』の章句から著者が自由に連想を働かせたエッセイ集です。 本書の中でも触れられている山東京伝『孔子縞于時藍染』のように、江戸時代には『論語』を素材にした滑稽譚がつくられましたが、本書はその伝統を現代によみがえらせたものといえるかもしれません。1920年生まれの著者の世代では...
『論語』の章句から著者が自由に連想を働かせたエッセイ集です。 本書の中でも触れられている山東京伝『孔子縞于時藍染』のように、江戸時代には『論語』を素材にした滑稽譚がつくられましたが、本書はその伝統を現代によみがえらせたものといえるかもしれません。1920年生まれの著者の世代では、『論語』に代表される儒教的教養が血肉化されていたということがよくわかります。
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学校で論語ちょっぴりやったっけ、という無学な世代(著者のおっしゃる「豚児」よりもさらに下の世代)の私は、まともに論語を読んでおりません。そんな人間がいきなりこんなエッセイ読むのもどうかと思いつつ、珍説奇説をもとに進む肩の凝らないエッセイ。なにしろ冒頭で「女子と小人は養いがたし」で...
学校で論語ちょっぴりやったっけ、という無学な世代(著者のおっしゃる「豚児」よりもさらに下の世代)の私は、まともに論語を読んでおりません。そんな人間がいきなりこんなエッセイ読むのもどうかと思いつつ、珍説奇説をもとに進む肩の凝らないエッセイ。なにしろ冒頭で「女子と小人は養いがたし」で「小人ってのはオカマのことだろ、孔子さんも苦労してたんだねぇ」という某作家が登場、全編こんな感じ。そういや断片的にそんな言葉もあったっけ、と楽しみながら思い出せてよかったです。でも多分これも絶版だろうなぁ。
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