白い鴉 の商品レビュー
最後に必ず「白い鴉」と残すにも関わらず、鮮やかな手口でいまだ正体がつかめず、警察に捕まらない詐欺集団。リーダーの水木友也の目的はたった一つ。金でも名誉でもない、ある1人の女性を救うために犯行を重ねていた。 犯行の動機は予想がつくもので、そこに驚きは別にない。ただ、やり方は間...
最後に必ず「白い鴉」と残すにも関わらず、鮮やかな手口でいまだ正体がつかめず、警察に捕まらない詐欺集団。リーダーの水木友也の目的はたった一つ。金でも名誉でもない、ある1人の女性を救うために犯行を重ねていた。 犯行の動機は予想がつくもので、そこに驚きは別にない。ただ、やり方は間違っているとわかっていながらも、そんな方法でしか恩返しの方法を知らない友也にどこか肩入れして読んでしまうのもまた事実。数々の詐欺の手口はどれも見事で、うまいなぁと唸るものもあり。これだけでも読む価値はあるかなと。
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物語自体は好きやけど、政治家の下りとか主人公の周りの人間の事をもっと濃く表現して欲しかった。全てが中途半端で薄っぺらすぎる。
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詐欺の場面は面白かったかな。 ただ、全体的には軽い展開。あっさり捕まり、あっさり詐欺を告白してしまうのには、ちょっと拍子抜け感あり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
様々な人物から三億円近くの金をだまし取った詐欺師、通称「白い鴉」を巡るストーリー。 シリアスな内容ですが、改行が多くて読みやすい文体もあり、軽くサクサク読むことが出来ます。シリアスな〜と言っても気分が沈むというようなことはなく、“白い鴉”が義賊的な存在であることもあって、胸をすくような展開もあったりします。 ただ、正直なところ目新しさや驚きの展開などはなく、良くも悪くも予定調和な感が強いことは否めないと思います。何より天才詐欺師の“白い鴉”が、最後の場面で自分が慕う人に本音を告白してしまったところは少々納得がいかなかったです。 あくまで主観ですが、あそこは“あの人物”を騙してお金を受け取らせて幸せにしたほうが、詐欺師の話としてはまとまったような気がします。そもそもあのような金の渡し方では、馬鹿正直に警察に届けられてしまうのではないかと… と、少々首をひねる点がいくつかありましたが、気軽な感じで読み通すことが出来、何気に結構楽しめた本だと思います。良い意味で二時間ドラマを見終わったような読後感がありました。
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