阪神タイガース暗黒時代再び の商品レビュー
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運命的な出会い? スカスカの電車に乗り込んできて、向かいの席に座ったご家族。 お父さんとお兄ちゃんは別々の本を読みだし、 弟さんとお母さんは一緒に別の絵本を見ていた。 本好きなご家族なんだなーと思っていていたが、 お父さんの読んでいる本のタイトルが見えた。 「阪神タイガース暗黒時代再び」 18年ぶりに阪神が優勝したばかりのこのタイミングで? 図書館にあったので借りてみたら、 野村克也元監督の本だった。 なるほど。 それほど野球ファンでもないが、 阪神の監督としては最下位の成績だったのを覚えている。 実際の選手や監督が実名でバンバン出てくるので、 野球に詳しい人が読めばとても面白いのだと思うし、 (または、腹が立つのかも) 選手の才能を見抜き、的確な言葉をかけたり、起用を通して、 育成した話はさすがだと思った。 しかもそれを理論的に説明できるのは、 「監督」であってもなかなかできないと思う。 最後は「阪神タイガースへの提言」でまとめられたこの本が出て11年、 ようやく優勝できた阪神を見て、野村監督は何と言うだろうか。 個人的には、めったに優勝できないからこそ、 喜びを爆発させる阪神ファンを見るのが楽しいのだが。
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2012年刊行。自身が監督を勤めた以降の阪神タイガースの有りよう、スカウティング、監督の采配論、短命政権、エース・4番理論、阪神の選手診断などが書かれている。私は阪神ファンではないが、著者がタイガースの監督を勤めたことは、著者が自虐する程、悪くはないと思っている。むしろ、功の方が大きかったですよ。
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阪神の主に野村監督以降について野村自身が記述した一冊。 選手はもちろんのこと、フロントやマスコミなどの甘えを徹底的に追及している。 当然ながら辛口なので、阪神ファンには耐えがたい部分もあるかもしれないが、阪神ファンなら必読の一冊。
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さすがに野村さん。的確に阪神のウイークポイントをついています。歴史あれども伝統なし。タイガースの体質の認識を新たにしました。
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儲かっている球団で勝つために必要なリーダーとは、チームとは、人を育てることの必要性など野球だけでなく参考になることが書かれていて面白く読みました。関西人なので阪神ファンですが、最近野球は観てないなぁと思いつつ関西マスコミが阪神を弱くしているというところでなるほどと思いました。野村...
儲かっている球団で勝つために必要なリーダーとは、チームとは、人を育てることの必要性など野球だけでなく参考になることが書かれていて面白く読みました。関西人なので阪神ファンですが、最近野球は観てないなぁと思いつつ関西マスコミが阪神を弱くしているというところでなるほどと思いました。野村克也さんの分析力は素晴らしいです。
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タイトルはタイガースファンが抱えている思いと一緒。 球団オーナー、今岡誠、新庄剛志、関西スポーツ紙、落合博満に関する記述は、もう何回読んだり、TV等で聞いたものだとうんざりするが、過去のタイガースの保守に関するコメント、平野恵一、GM性におけるところなど、興味のあるものもあった...
タイトルはタイガースファンが抱えている思いと一緒。 球団オーナー、今岡誠、新庄剛志、関西スポーツ紙、落合博満に関する記述は、もう何回読んだり、TV等で聞いたものだとうんざりするが、過去のタイガースの保守に関するコメント、平野恵一、GM性におけるところなど、興味のあるものもあった。 やっぱ、関西マスコミにおだてられる環境が一番の問題だなあ。 とは言っても、そんな関西マスコミが好きなオレですが。
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自身阪神の監督経験もある野村氏が、阪神タイガースの数々の問題点を分析し、提言も掲げる一冊。自慢話もあるが、いつも以上に読ませる内容。
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「タイガース、ちゃんとしろよ!」っていう思いは、タイガースファンのみならず、プロ野球ファンなら等しく抱く思いの筈。強いかと思えばコロリと負け、ここという試合を決まって落とす、全責任を取らされて石持て追われる監督、花形選手の引退のゴタゴタ…と、ひ弱さとええ加減さを常に感じる。200...
「タイガース、ちゃんとしろよ!」っていう思いは、タイガースファンのみならず、プロ野球ファンなら等しく抱く思いの筈。強いかと思えばコロリと負け、ここという試合を決まって落とす、全責任を取らされて石持て追われる監督、花形選手の引退のゴタゴタ…と、ひ弱さとええ加減さを常に感じる。2003年の優勝以降、常勝チーム化に向かっていると感じたのも束の間。真弓政権あたりから、雲行きが怪しくなってきた。 ノムさんはこう語る。 タイガースの黄金時代は10年と持たなかった。球場に足を運んでくれるファンに甘え、彼らが落としてくれる資金に甘えたからである。補強で勝ちはしたが、育成と教育を怠ったからである。勝利の味を知ったファンは、もう甘えさせてくれない。プロ野球球団は各地域に根付いているがその情報はグローバル化されていて、常に他球団と比較されている。現代の目の肥えたファンたちは「阪神が負けても楽しんでくれる」古き良きファンとは違う。GM制を導入しようが、「阪神野球とは?」「阪神の伝統とは?」に対する明確かつ揺るぎない思想・信念がない。あるのは「打倒巨人」などという視野の狭いスローガンのみ。いつまでアンチ巨人の代表としと居続ける気なのか。 タイガースは赤星引退あたりから光彩を徐々に失いはじめ金本引退・球児渡米で完全に光を失ってしまった。光とはプロの野球人として圧倒的な力を持った、球場で間近で見てみたいと思わせる極めて集客性の高い選手である。内なる突き上げがないまま、2013年度は藤浪・福留・西岡に頼らざる得ない状況は余りにも情けない。 自前で中心選手を育てられないのか、育てようとしないのか、荒削りではあるが一軍で使ってみたいと思わせる傑出した選手自体が不在なのか、超人気球団ゆえ悠長さが許されないのか。いずれにせよタイガースが“ちゃんとする”には程遠く、その予兆すらない。本書はファンにとっては悪書でもあり、善書でもある。ノムさんは3年連続最下位となった主たる原因は監督の力量ではなく、金満さに胡座をかくビジョンなき球団そのものであると喝破する。
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野村克也氏の著書。 「このままでは阪神はまた暗黒時代に戻るよ」という提言。 自身の阪神監督時代の話題や、和田~星野までの間の監督の采配分析や、巨人・中日との相違点の分析、捕手育成の話題、現在の所属選手の分析等が主な内容で、最終的には阪神タイガースへの提言、という内容になっている。...
野村克也氏の著書。 「このままでは阪神はまた暗黒時代に戻るよ」という提言。 自身の阪神監督時代の話題や、和田~星野までの間の監督の采配分析や、巨人・中日との相違点の分析、捕手育成の話題、現在の所属選手の分析等が主な内容で、最終的には阪神タイガースへの提言、という内容になっている。 分析や提言は「さすが」の一言で、良くも悪くもチーム内で戦力が大きく動いた今季、チームがどうなるのか、暗黒時代到来を防げるか見届けたいところである。
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タイトルは、不安を思わせるようなものだが、野村元監督の期待を込めた1冊。「どんなチームにしたいか」「どんな選手であるべきか」オーナー、GM、監督、選手それぞれが未来想像能力を持って取り組むことが大事であると述べられている。
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