北極にマンモスを追う の商品レビュー
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2012年(底本2004年)刊。著者は東京慈恵会医科大学教授。絶滅したマンモスがシベリアの永久凍土で保存されていた。特に、軟組織の保存は他に類例を見ない。本書は、ソ連に存在したマンモス発掘の苦闘、発掘したマンモスの調査と結果、一般に広めるべく「愛・地球博」で公開するまでの奮闘等を、具体的にリポートする。学術的な言い回しが少なく、判りやすいが、他の同時期の生物との関係、生態系や環境考古学との連関は記載薄。医学的な検査技術が、考古学的分析手法に応用されている点(特に軟組織の分析)はなかなか面白い。
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永久凍土からよい状態で発見されたマンモスを傷つけずに、CTや三次元画像解析などの非破壊的手法で研究する筆者。 その研究と愛・地球博展示のための輸送一大プロジェクトを追った作品。古代生物研究のロマン、そして著者のマンモス愛がひしひしと伝わってくる。
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