フランクル『夜と霧』への旅 の商品レビュー
最近フランクルを知り、夜と霧を読む前の導入として読んだ。 フランクルの考え方は、虚しさを感じがちな時にありがたいというか、合っている考え方だと思う。 「夜と霧」や「それでも人生にイエスと言う」を次は読みたい。
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姜尚中氏も、福島智氏らも、フランクルに影響を受けたと知った。 最初に日本に「夜と霧」を翻訳し、紹介した霜山徳爾氏の戦争体験や、凶悪犯罪に巻き込まれた家族の体験などは全て、私には想像を絶する絶望しかないが、それでもフランクルの言葉によって、その不幸な体験ですら他者を助ける大きな糧と...
姜尚中氏も、福島智氏らも、フランクルに影響を受けたと知った。 最初に日本に「夜と霧」を翻訳し、紹介した霜山徳爾氏の戦争体験や、凶悪犯罪に巻き込まれた家族の体験などは全て、私には想像を絶する絶望しかないが、それでもフランクルの言葉によって、その不幸な体験ですら他者を助ける大きな糧となり、更に多くの人へ救いが伝達されていく様子は、感銘を受けるばかりだった。
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夜と霧』の入門書、道案内。朝日新聞女性記者の執筆。人生の意味、人生に期待するのではなく、人生が私たちに何を期待するのかを問いている。 平易な文章ではあるが難解で何度も読み返さなくてはならない覚悟が必要であることを示唆している。
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ドイツ強制収容所に送られ、両親、兄、妻、すべてを失って、地獄から故郷に戻った神経科医フランクルが綴った『一心理学者の強制収容所体験』(邦訳『夜と霧』)は、ナチス告発、復讐、報復のあらゆる衝動を乗り越え、極限の悪を克服した果てに〝それでも人生にイエスと言える〟心境、苦悩を受け入れ、...
ドイツ強制収容所に送られ、両親、兄、妻、すべてを失って、地獄から故郷に戻った神経科医フランクルが綴った『一心理学者の強制収容所体験』(邦訳『夜と霧』)は、ナチス告発、復讐、報復のあらゆる衝動を乗り越え、極限の悪を克服した果てに〝それでも人生にイエスと言える〟心境、苦悩を受け入れ、引き受けて生きていく人間精神の高揚を謳いあげました。本書は朝日新聞編集委員である著者が、生きることの意味を語り続けた思想家フランクルの『夜と霧』の精神世界を探求した、こころ揺さぶり震えさせてやまないフィクションの秀作です。
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与えられた事態にどんな態度をとるかという人間の最後の自由を奪うことはできない。(29ページ) あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに期待することをやめない。(68ページ) 変えられない運命に対して、どのような態度をとるか、その事実をいかに引き受けるのかという心構えと態度によ...
与えられた事態にどんな態度をとるかという人間の最後の自由を奪うことはできない。(29ページ) あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに期待することをやめない。(68ページ) 変えられない運命に対して、どのような態度をとるか、その事実をいかに引き受けるのかという心構えと態度によって、人はなお意味を見出すことができるのだ。(71ページ) 人は生まれた瞬間の高みから、死に向かって毎日降りていく。人は死ぬのだというわきまえを持っていると、思いやりが生まれる。(83ページ) 『夜と霧』は、昨今求められる「ぱっと見てわかる」ものの対極にある。『夜と霧』にせよ、フランクルにせよ、私にはいまでも「わかった」とは言えないし、簡単に「わかり」たくない気持ちがある。(215ページ) あたかも今が二度目の人生であるかのように、生きなさい。(241ページ) 死においてただ数があるとき、それは絶望そのものである。人は死において、ひとりひとりその名を呼ばなければならないものなのだ。(243ページ)
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この本を手に取ったのは青山の「青山ブックセンター」だった。 棚に何かの特集で置いてあった。 ちょうど「夜と霧」を読み返そうかと考えていた事もあって、購入した。 「夜と霧」を読み終わった後に、読んでいたから非常に読み易かった。逆にこれを入門書にして読むというものではないなとも思う...
この本を手に取ったのは青山の「青山ブックセンター」だった。 棚に何かの特集で置いてあった。 ちょうど「夜と霧」を読み返そうかと考えていた事もあって、購入した。 「夜と霧」を読み終わった後に、読んでいたから非常に読み易かった。逆にこれを入門書にして読むというものではないなとも思う。 本書の姿勢は「夜と霧」に対して非常に誠実なもので、巻末の参考文献の書き方や著者自身の「夜と霧」に対する回想も正直でとても良かった。 「夜と霧」との対話、それ自体を封じ込めた用な感覚で同じ本を読んで輪読しているような感覚にも似感覚を味わえた。加えて、「夜と霧」を受け入れた社会、その本の外側に対する取材を通じた様々な発見もあった。
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私のような教養が不十分な者には、『夜と霧』を読むときに必携である。 本書を読むときの助けとなると思う。 『夜と霧』を読む前に読んでおいたほうが良かったかもしれない。 良書。
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人並み以上に「夜と霧」に関心がある訳ではないけど、一読再読では済ませられない、折に触れて回帰してしまう、そういう求心力を持った本の一つ。 などと言いつつ、新訳読んでない。 だいぶ様子が違うようなので、読んでみよう。
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フランクルは強制収容所で、期限がわからないことに皆苦しんでいたと書いている。クリスマスには解放されるとか、3月31日に解放されると夢でお告げを受けたなどと信じて、かなえられなかった人たちは、急速に抵抗力を失い、命を落としていった。だからこそ生きる意味に目を向けるように仲間に話かけ...
フランクルは強制収容所で、期限がわからないことに皆苦しんでいたと書いている。クリスマスには解放されるとか、3月31日に解放されると夢でお告げを受けたなどと信じて、かなえられなかった人たちは、急速に抵抗力を失い、命を落としていった。だからこそ生きる意味に目を向けるように仲間に話かけた。人には決して奪われぬものがあると。1つは運命に対する態度を決める自由。もう1つは過去のからの光だ。
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一心理学者の強制収容所体験の記録「夜と霧」は、日本でどのように読み継がれてきたのか。フランクルの数々の著作が東日本大震災後、さらに広く読まれているのは何故か。生きる意味を訴える思想の深奥を追うノンフィクション。 以前に読んだ「夜と霧」。 再び読みたくなった。
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