怒る!日本文化論 の商品レビュー
この人の書く文章が好きで読んでいたのだが、12年前発行されたこの本の内容は、現在のコンプライアンスに照らしてかなりまずいことも書かれている。そもそも1冊の本になるほどの中味ではないようだ。出版不況に抗うために、とりあえず出版点数を稼ぐくらいの編集方針だったのかと穿った見方をして...
この人の書く文章が好きで読んでいたのだが、12年前発行されたこの本の内容は、現在のコンプライアンスに照らしてかなりまずいことも書かれている。そもそも1冊の本になるほどの中味ではないようだ。出版不況に抗うために、とりあえず出版点数を稼ぐくらいの編集方針だったのかと穿った見方をしてしまう。相変わらずのユーモア表現にクスッとさせられたので、星一つ多くした。
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パオロさんの社会学者としての姿勢が素晴らしい。戦前から庶民のおバカさは変わらないということがよくわかった。 p160まとめ・注意する際のコツがよくまとまっていた。
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イヤホンの音漏れ、騒ぐ子ども、図書館での電話使用など、「身の回りのことに対する注意のしかた」をただひたすら本一冊分説くという内容。 昨今は「怒らないこと」が美徳となっている(現にこの本の片手間に幼児向け雑誌の付録の保護者用読本見たら「子どもをひとの子と思えば、いらいらせず優しい...
イヤホンの音漏れ、騒ぐ子ども、図書館での電話使用など、「身の回りのことに対する注意のしかた」をただひたすら本一冊分説くという内容。 昨今は「怒らないこと」が美徳となっている(現にこの本の片手間に幼児向け雑誌の付録の保護者用読本見たら「子どもをひとの子と思えば、いらいらせず優しいこえかけができますよ」ですってー)けども、 いやいやその場できちんと不快に思ったことを伝えるほうが健全でしょうと。 我慢するほうが本人にも周りにもよいのです。と。 パオロ氏の論理、あっぱれで清々しいです。 と、ここまで書いて、ただしやっぱり私としては怒らないでいたい派なので★2つで。
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注意する際のコツ ・気づいたらすぐに ・真面目な顔で ・具体的に ・声を荒げない ・乱暴な言葉を使わない ・注意ではなく権利交渉のつもりで ・完璧な結果を期待しない ・主張の一貫性にこだわらない ・深追いしない ・正義の味方になってはいけない やってみたいけどできるときばかりで...
注意する際のコツ ・気づいたらすぐに ・真面目な顔で ・具体的に ・声を荒げない ・乱暴な言葉を使わない ・注意ではなく権利交渉のつもりで ・完璧な結果を期待しない ・主張の一貫性にこだわらない ・深追いしない ・正義の味方になってはいけない やってみたいけどできるときばかりではない。それは著者も同じという所がGOOD
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文句を言うのでなく交渉する。 言ってることはよく分かるし実践している方の言葉なので心強くもあるのだけど…やっぱりマナーの悪い人や子供に声かけるのは憚られるよね〜っていう。怖いですもん。これ読んだときはなるほど、と思いましたが、結局いまでも叱れる人にはなれていません。
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今まで何度か注意しようと思ったけれど,やめていた。 注意してみなければなにも変わらない。行動しなければ何も起きない。 できることは身の回りの小さなことだけ。小さな問題を解決できないのに,いきなり大きな問題を解決できるわけがない。 自分のためにも世界のためにも,これからは注意しよう...
今まで何度か注意しようと思ったけれど,やめていた。 注意してみなければなにも変わらない。行動しなければ何も起きない。 できることは身の回りの小さなことだけ。小さな問題を解決できないのに,いきなり大きな問題を解決できるわけがない。 自分のためにも世界のためにも,これからは注意しようと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
○パオロ・マッツァリーノ氏の著作。 ○「最近の大人は叱らない」という観点から、著者が考える「叱り方」について体験を交えて描写。 ○そもそも、むかしから、しっかり叱ることの出来る大人はそもそもいなかったという意外な(?)歴史が興味深い。 ○その他は読み物として。
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日本人って面と向かって怒らないよね。でも決して寛容ではない。だから陰険なんだな。この本は「もっと怒れよ!」と言っている点で中村義道『怒る技術』と似てるんだけど、テイストは真逆だな。
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正義のためではなく、自分のために! 世の中の「怒らないための本」は全然役に立たないと著者は言うだけあって、他人に怒ることや叱ることをとても論理的に分析してくれる本です。例えば「道路にタバコを投げ捨てる大人が、高校生にタバコを吸うなと言う資格はあるのか」「大して勉強ができなかった大...
正義のためではなく、自分のために! 世の中の「怒らないための本」は全然役に立たないと著者は言うだけあって、他人に怒ることや叱ることをとても論理的に分析してくれる本です。例えば「道路にタバコを投げ捨てる大人が、高校生にタバコを吸うなと言う資格はあるのか」「大して勉強ができなかった大人が、学生に勉強しろと言う資格はあるのか」などの、単純でありつつもふと答えに窮してしまうような問いに、ズバリ答えてくれるのは爽快です。ちなみに他人に叱るときのコツは「まじめな顔で・すぐに・具体的に」だそうです。そして、正義感のために叱るのではなく、迷惑を受けた自分のために「交渉する」ことが大切だそうです。まことに納得できるではありませんか。 またこの本は、以前読んだ「しつこい怒りが消えてなくなる本」と意外にも共通点がありました。例えば「他者中心から自分中心の考え方へ」や「争わずに言いたいことを言おう」ということが書かれていたのですが、この本を読んでようやくそれが明確に理解できた感があります。
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あ~、結局自分の物差しで起こる基準やルールを決めちゃうんだ。聖人君子、ヒーローなんて言わないがその時点でなんか幻滅した。 せっかく良いことも言っているのにと思うと残念でしかならない。まぁ、なんにせよ自分がその時点で気持ちが良くなればというのなら、立場は違うが中身はどちらも...
あ~、結局自分の物差しで起こる基準やルールを決めちゃうんだ。聖人君子、ヒーローなんて言わないがその時点でなんか幻滅した。 せっかく良いことも言っているのにと思うと残念でしかならない。まぁ、なんにせよ自分がその時点で気持ちが良くなればというのなら、立場は違うが中身はどちらも同じになってしまうんじゃないだろうか。自分はそう考える。 143左 169左 186左 206左 209左 226右
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