闘う執事(3) の商品レビュー

東條仁(著者)

2013/01/14

初めての恋に甘い思いを巡らし、破れた恋で痛く苦い涙を流し、窮地に陥っても『一期一会』を噛み締めて芯のある笑顔を振りまく
この巻で、サラサは傍目から見ても、大きく成長したように思われる
生まれ持っての性格や、置かれ続けていた環境もあるのだろうが、どんな苦境でも１ｍｍとして曇らない輝きを持っている彼女を、心より尊敬する。弩級の世間知らずってトコはまぁ、目を瞑るにしても、男に『憧れ』の念を抱かせるだけの生き方を、今、彼女は自分のペースで着実に歩んでいる
この巻のラストでそんな彼女を視る、執事・衛藤の目には使命感や義務感、果ては『愛』すら超えた何かを秘めているように思えた
また、東條先生の作品を全て読了していないのでハッキリとは言えないものの、やはり、戦闘シーンには一級の迫力が溢れている
ドラマ化して欲しい、ではなく、ドラマ化すべき漫画として推したい