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イーハトーヴ交響曲(SACDハイブリッド) の商品レビュー

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2025/02/03

宮沢賢治の詩情は日本人の心の原点

2025年1月12日付日本経済新聞「名作コンシェルジュ 冨田勲 ホルスト:組曲「惑星」(鈴木淳史)」の記事があまりに凄く良かったので、大いに触発され、冨田勲のCDを「展覧会の絵」「惑星」「火の鳥」「月の光」「宇宙幻想」と立て続けに買ってみたが、どれもいまいちピンとこない。そのシン...

2025年1月12日付日本経済新聞「名作コンシェルジュ 冨田勲 ホルスト:組曲「惑星」(鈴木淳史)」の記事があまりに凄く良かったので、大いに触発され、冨田勲のCDを「展覧会の絵」「惑星」「火の鳥」「月の光」「宇宙幻想」と立て続けに買ってみたが、どれもいまいちピンとこない。そのシンセサイザーの音を聴いても、悪いとは言わないが、ほとんど音楽の持つ詩情を感じない(「なんじゃこりゃ」という感じ)。原曲の管弦楽版を長年聴いてきて、その凄まじさにえらく感動してきたせいかな?、と思う。ある日レビューを見ていたら「イーハトーヴ交響曲」を激賞しているので試しにまた買ってしまった。予感はあったが今回はまさに大当たり!! 西に石川啄木あれば、東に宮沢賢治あり。私も一度盛岡に旅して、岩手山の威容を見て感動した経験がある。宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」は日本人の心の原点の一つになっている。冨田勲はここに詩情豊かな作品として見事に結実させている。このCDは子供達の合唱も素晴らしいし、大友直人率いる日フィルも凄い。なお、解説は音楽大好き政治学者の片山杜秀教授が書いている。

おだんごノブナガくん