ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上(#2) の商品レビュー
なぜか地元の図書館では1巻がなく2巻のみ所蔵。 「ジョルリ」とか「サラリマン」はまだ想定の範囲内だけれども、「タイガー・ダンジョン・クエスト」(虎穴に入らずんば虎子を得ずの超・意訳)や、「サイオー・ホース!」(塞翁が馬)には参った。 ・「実際安い」と極太ミンチョ体でかかれたコ...
なぜか地元の図書館では1巻がなく2巻のみ所蔵。 「ジョルリ」とか「サラリマン」はまだ想定の範囲内だけれども、「タイガー・ダンジョン・クエスト」(虎穴に入らずんば虎子を得ずの超・意訳)や、「サイオー・ホース!」(塞翁が馬)には参った。 ・「実際安い」と極太ミンチョ体でかかれたコーヒードリッパー ・「来客ドスエ」不意にインターホンが押され、電子マイコ音声が鳴った。 ・ガンモとは、ニンジンを中に詰めたフライド・スシのことだ。 ・「茶碗蒸しとヤツハシ、どちらか選べますよ」(飛行機の機内食の選択肢) ・「ムハハハ、英雄、色を好む!」ラオモトはミヤモト・マサシの警句を引用して知性を示す ミヤモト・マサシって誰~?!外国人の頭の中の日本の情景がシュール過ぎて爆笑必至。 しかしながら、SF小説としては結構ちゃんと起承転結が付けられていて、ツイッターの限られた文字数で読者にストーリーがわかりやすく伝えられていることに感心する。ところどころ、次のようなニクい表現もある。 ・日本において四は死を意味する不吉な数字であり、四枚のスリケンには冷徹な殺しのメタファーが込められている。 ・全てのモラルと伝統文化が商業主義によって破壊されたこのマッポーの世においては、若者達は誰にも咎められることなく、死に装束すらも何食わぬ顔で着こなし、ファッションとして消費するのであった。おお、ナムアミダブツ!何たる背徳か!
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- ネタバレ
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シルバーカラスサンほどにんさつっぽさを廃したキャラはいないんじゃないのか。 にんさつっぽさとはオハギ中毒だったりとかマグロだったりとかそういうのです。 シルバーカラスサンは善人ではなくて善行を行ったわけでもなくて、道を後世に繋ぎたくてヤモトサンを利用したに過ぎず、それを自覚しているからこそ尊いインストラクションだったのではないかと思う。
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そして二冊目。というか、書店にこれしかなかったので、最初にこちらを購入したのですが。 他のレビューでも絶賛されている「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」、ヤモト=サンとシルバークロウのエピソードが普通に名作で泣いた。ネタ小説だと思って手にしていたので、...
そして二冊目。というか、書店にこれしかなかったので、最初にこちらを購入したのですが。 他のレビューでも絶賛されている「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」、ヤモト=サンとシルバークロウのエピソードが普通に名作で泣いた。ネタ小説だと思って手にしていたので、背後からのアンブッシュにもほどがあったというね……。 ただ、個人的に一番気に入っているのは、初邦訳エピソードの「パンキチ・ハイウェイ・バーンナウ」。 ニンジャでもカラテカでもない(スゴイ級のハッカーは出てくるけれど)タダの人が、相手を思いやってそのために決死の行動に出る ーーー そのエイユウ的行為が報われることはほとんどないけれど、でも、やっぱりそういう物語が私はとても好きなようです。
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シリーズ有数の名エピソード「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」収録。君も泣け。
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ニンジャが出て殺す! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆ Twitterで大好評連載中のサイバーパンクニンジャ小説『ニンジャスレイヤー』待望の第2巻! 1巻に引き続き、既存のアトモスフィアを維持しながらに、さらにマッポーのニンジャ世界観に磨きをかけている。 重篤なニンジャヘッズにはもちろん...
ニンジャが出て殺す! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆ Twitterで大好評連載中のサイバーパンクニンジャ小説『ニンジャスレイヤー』待望の第2巻! 1巻に引き続き、既存のアトモスフィアを維持しながらに、さらにマッポーのニンジャ世界観に磨きをかけている。 重篤なニンジャヘッズにはもちろん、ニュービー・ニンジャヘッズにも解りやすいような奥ゆかしい配慮が要所要所になされていて、読めば読むほどニンジャスレイヤーの世界に引き込まれる。 ニンジャを殺すニンジャ、「ニンジャスレイヤー」となった主人公フジキド・ケンジ。現れるニンジャを殺すうちに、ネオサイタマを影で操る存在が徐々に明らかになって行く。人々から無慈悲な搾取を続ける暗黒メガコーポ。謎に包まれた革命組織、「イッキ・ウチコワシ」。その身に七つものニンジャソウルを宿した恐るべきニンジャ、ラオモト・カン率いる「ソウカイヤ」。そしてそのラオモトの懐刀であり、ニンジャスレイヤーと並々ならぬ因縁を持つ寡黙な暗殺者「ダークニンジャ」。敵は強大だが、協力者であるジャーナリスト「ナンシー・リー」の存在が実際心強い。 妻子の復讐を果たすため、戦え!ニンジャスレイヤー!戦え! また、書籍だけの特典である、ニンジャスレイヤーの公式絵師にしてニンジャヘッズであるわらいなく=サンのヤバイ級挿絵、さらになんと登場ニンジャ全てが収録されている巻末のニンジャ名鑑も必見だ。 さらにさらに、初翻訳エピソードである『パンキチ・ハイウェイ・バーンナウト』も書籍でしか楽しめない珠玉の短編である。 壮大なニンジャスレイヤー・サーガはまだ序章に過ぎない。 全てはニンジャなのだ。備えよう。
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