強欲な羊 の商品レビュー
映画『着信アリ』の脚本を手掛けた作家の連作短編集。いずれも人間の狂気にゾクリとさせられます。 結構早い段階で展開が読めてしまうのもありましたが、表題作の【強欲な羊】はどんでん返しが決まっていてお見事。【眠れぬ夜の羊】のちょっしたサプライズや【ストックホルムの羊】の構図も虚を突くも...
映画『着信アリ』の脚本を手掛けた作家の連作短編集。いずれも人間の狂気にゾクリとさせられます。 結構早い段階で展開が読めてしまうのもありましたが、表題作の【強欲な羊】はどんでん返しが決まっていてお見事。【眠れぬ夜の羊】のちょっしたサプライズや【ストックホルムの羊】の構図も虚を突くものでなかなか巧妙でした。 ただ、最終話は全体のテイストを損なっている気がしたので個人的には不要でした。
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初めて読む作者だったので、面白いのかなぁ?って思って読み始めたけど… 面白い! 全体的に羊★とぃぅょりゎ、羊の皮を被った狼の話って感じ。 ぁる意味での、人の闇の怖さを描いた作品。
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(収録作品)強欲な羊(ミステリーズ!新人賞(2010/7回))/背徳の羊/眠れぬ夜の羊/ストックホルムの羊/生贄の羊
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図書館で借りる。イヤミスという単語を始めて知る。ミステリよりホラーだと思う。というより女はホラーだと思った。「背徳の羊」なんて実際同じようなエピソード知ってるし…。女は怖いですよ本当に。他の作品、長編も読んでみたい。
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(No.13-21) ミステリです。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとにやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた数々の陰湿で邪悪な事件。ついには妹が姉を殺害するにいたったのだが・・・。”羊の皮を被った狼”は姉妹どち...
(No.13-21) ミステリです。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとにやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた数々の陰湿で邪悪な事件。ついには妹が姉を殺害するにいたったのだが・・・。”羊の皮を被った狼”は姉妹どちらなのか? 圧倒的な筆力で第七回ミステリーズ!新人賞を受賞した「強欲な羊」に始まる”羊”たちの饗宴。 揺れ動く男の心理と狡猾な女を巧みに描く「背徳の羊」、愛する王子と暮らす穏やかな日々が崩壊する家庭を、女たちの語りで紡ぐ「ストックホルムの羊」ほか全五編で贈る、女性ならではの狂気と恐怖を描いたイヤミス連作集。』 「強欲な羊」ひたひたと寄せてくる狂気にぞわ~っとする・・・。ただ、こういう展開ってありがちだからか、ラストはそれほど予想外な感じがしなかった。表紙を飾った作品。 「背徳の羊」ハイウェイオアシスの広場でのピクニックランチのシーンで始まり、2年後同じ場所で同じくピクニックランチをしているシーンで終わる。両方とも手作りのおいしいお弁当。こわい女だ~。 「眠れぬ夜の羊」あの出来事をなかったことにしたいけれど、それはかなわない。読み終えて一番辛い話だった。 「ストックホルムの羊」う~ん面白かったけど、この題名でネタバレてる。もったいないと思うんだけどな。 「生贄の羊」今まで読んできて、連作じゃないじゃんと思ってたら、こう来ましたか。やや無理やり感もあるけど、そしていきなりホラーだけど、一つのまとまりを作ったわけね。 どれもいや~な読後感のものばかりだったのですが、ミステリフロンティアらしい作品でなかなか面白かったです。 作者は小説の出版はこれが初めてですが、大良美波子(だいら みわこ)という名前で脚本家として活躍されている方だそうです。
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イヤミスというかホラーっぽい。連作なのでちょうどいい長さ。ストックホルムには驚いた。真実が明かされた途端にフィクションがノンフィクションになった感じ。
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東京創元社のミステリーズ!新人賞の受賞作との事で読んでみました。 本格では無いです。 所謂、スリラー物語ですね。ホラーの脚本を物されているとの事。 書き慣れた手腕が目立ちます。物語の構成がしっかりしていて、人物もきちんと描かれています。 謎はありますが、謎解きでは無いです。 恐怖...
東京創元社のミステリーズ!新人賞の受賞作との事で読んでみました。 本格では無いです。 所謂、スリラー物語ですね。ホラーの脚本を物されているとの事。 書き慣れた手腕が目立ちます。物語の構成がしっかりしていて、人物もきちんと描かれています。 謎はありますが、謎解きでは無いです。 恐怖小説のポジショニンかな。 じっくりと読める本です。
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確かに厭な話オンパレード、イヤミスとしては大正解。 本当に厭な奴ばかり出てくる、人間とは本来こういうものなのだ とでも言わんばかりである。その通りなのかもしれないが(笑) ラストの「生贄の羊」でうまくまとめちゃうところがよかったかな 頭が少し混乱するけど、なかなか恐ろしくてよかっ...
確かに厭な話オンパレード、イヤミスとしては大正解。 本当に厭な奴ばかり出てくる、人間とは本来こういうものなのだ とでも言わんばかりである。その通りなのかもしれないが(笑) ラストの「生贄の羊」でうまくまとめちゃうところがよかったかな 頭が少し混乱するけど、なかなか恐ろしくてよかった。
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とりあえず…… 怖ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!(((( ;゚д゚))) しかしながら、どの短編にも良い意味での裏切りが潜んでいて魅惑的。 脳内で描いていた情景が、ほんの一文読み進めるだけで一変する感覚。読書の醍醐味だなぁと思いました。 神保町の本屋さんで装丁みて気になって...
とりあえず…… 怖ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!(((( ;゚д゚))) しかしながら、どの短編にも良い意味での裏切りが潜んでいて魅惑的。 脳内で描いていた情景が、ほんの一文読み進めるだけで一変する感覚。読書の醍醐味だなぁと思いました。 神保町の本屋さんで装丁みて気になってメモしてた本。読んでよかった。 いやぁ、しかし怖い!!
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表題作から持って行かれました。告白体好き。 サイコパスやストックホルム症候群など、興味深い事柄がたくさん出て来てとても楽しかった。 イヤミスというらしいが、イヤな感じはイヤではない。 ホラー映画の脚本家さんなんですね。納得。 映像が浮かびやすかったです。
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