1,800円以上の注文で送料無料

不愉快なことには理由がある の商品レビュー

3.6

48件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/09/30

著者は、「読後感に『笑ゥせぇるすまん』を思い出す」としばしば揶揄されるそうで、そのことから表紙が喪黒福造氏になったそう。  本書では特に(さらに?)、いじめ自殺、領土問題、生活保護や社会保証問題など、これからも我々の前に手を変え品を変え再現されるであろう、根本的解決が不能な問題...

著者は、「読後感に『笑ゥせぇるすまん』を思い出す」としばしば揶揄されるそうで、そのことから表紙が喪黒福造氏になったそう。  本書では特に(さらに?)、いじめ自殺、領土問題、生活保護や社会保証問題など、これからも我々の前に手を変え品を変え再現されるであろう、根本的解決が不能な問題を中心に扱われています。 著者の作品に共通していえることだと思われますが、議論におけるインセンティブを明確にして、多様性を肯定する手法は流石と思います。 本書では、根本的解決が不能だからこそ現れる、議論に潜んだ権威との軋轢や身勝手なフリーライドなどのノイズを、上手く掬って見せてくれたと感じました。

Posted byブクログ

2013/09/13

社会批評を進化論の視点から見ると、全て根本的には治癒不能だと悲観しそうになるが、諦めず目の前の不愉快な事をコツコツ解決していくしかない。 …そうだよね、全く。

Posted byブクログ

2013/07/27

リバタリアニズムの視点から、世の中をブラックな感じで分析している本。表紙にもそのブラックさが出ています。 個人的に面白かったのが、著者が考えるいじめ対策です。それは、学校という閉鎖空間から仲間はずれにされた生徒を、他の学校に移れるよう流動的にすることとしています。

Posted byブクログ

2013/07/18

進化論の研究。個々の事例はとても興味深い。人間は無意識に本能として、他人を不愉快にさせる行動を取る。これを、知能でどこまでカバーできるのか。

Posted byブクログ

2013/06/22

興味深いことは書いてあるが、全て元ネタがあるんだろうなぁと思ってしまう。参考文献を全て載せて欲しい。そっちを読みたい。

Posted byブクログ

2013/05/22

日本の問題を進化論の視点から考えてみたという1冊。 プロローグはなんだか難しそうな感じでしたが、政治、経済、社会、人生といった具体的な問題点についての著者の考えは本当に明快で、共感するしないにかかわらず、「そういう考え方もあったのか」と思えるところがいいです。 いじめ、生活保護、...

日本の問題を進化論の視点から考えてみたという1冊。 プロローグはなんだか難しそうな感じでしたが、政治、経済、社会、人生といった具体的な問題点についての著者の考えは本当に明快で、共感するしないにかかわらず、「そういう考え方もあったのか」と思えるところがいいです。 いじめ、生活保護、原発など簡単に解決できない問題も多いわけですが、考えることをやめてはいけないと思いました。

Posted byブクログ

2013/05/12

嫌(不快)なことが起こった際に、これは進化論的に正しいから。。。と考えれば良いな。って感じの一種の処方箋になった。

Posted byブクログ

2013/05/06

「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」「永遠の旅行者」「(日本人)」等で有名な著者による社会批評本です。現代までに発展してきた進化論をベースに、著者独特の観点で政治・経済・社会・人生など様々な分野における批評をしています。なかなか興味深い内容でした。社会批評にはとりあえず明るい未...

「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」「永遠の旅行者」「(日本人)」等で有名な著者による社会批評本です。現代までに発展してきた進化論をベースに、著者独特の観点で政治・経済・社会・人生など様々な分野における批評をしています。なかなか興味深い内容でした。社会批評にはとりあえず明るい未来にこじつけるような内容も少なくないですが、そういった点で著者は非常に現実的で、分野によっては救いがないような言及もしばしば見られますが、それこそが事実であり、しっかりと正面から見据えて問題を考えていかなければならないと思わせられます。ただ、週プレの連載を無理矢理一冊にまとめたようなものなので、作品としての一貫性には欠けるものがあります。著者の本は「臆病者のための株入門」しか読んだことがないので、本書をキッカケに他作品にも手を伸ばしてみようかと思います。

Posted byブクログ

2013/05/01

素人意見も含めた集合知はそれなりに正しい。 その集合知の前提にあるのは素人意見も含めた多様性である。 本書は著者の素人意見である ――専門家から見たら,間違ったことも言っているかもしれない。 多様性を促すつもりで,一般的に考えられていることと,ちょっと違った視点 ――具体的には,...

素人意見も含めた集合知はそれなりに正しい。 その集合知の前提にあるのは素人意見も含めた多様性である。 本書は著者の素人意見である ――専門家から見たら,間違ったことも言っているかもしれない。 多様性を促すつもりで,一般的に考えられていることと,ちょっと違った視点 ――具体的には,進化論的な考え方を基本とした視点――を提示したい。 その前提に同意できない場合は,本書を本棚に戻して欲しい。 と,前置きをしている。 著者の言うことにも一理あるけど, 批判されることの予防線を張るだけではなく, 全責任を読者に押し付けており,オトナの小狡さを感じる ――よく使われる責任回避のレトリックである。 大体,こういう前置きをしている本に, 人を突き動かすようはものは少ない―― 少しくらいはあるかもしれないけど。 さて,肝心の内容である。 橘 玲さん,もう「ネタ切れ」なんです。 だから,実はもう書くことがないんです。 だから,「橘 玲の視点」だと世の中がどのように見えるか書くことにしました。 つまり,「ネタ切れ」ゆえに「視点を売ること」にしました――ということです。 別に,橘さんだけがこのようなことをしているのではないので, そんなに批判されることではないかもしれないけど。 だから,橘 玲さんのモノの見方をマスターしている人は, 別段,本書を読む必要はないと思います。 そうでない方は,それなりに得るものがあるかもしれない ――私は特に得るのもはなかった。 私も初め,本書を借りるつもりはなかったのだけれども, 借りたい本が1冊しかなかったので ――他の借りたい本は貸し出し中であった――, 手持ちぶたさで,新刊コーナーにあった本書に ついつい手を伸ばしてしまったのです。

Posted byブクログ

2013/04/17

プロローグとエピローグは、それなりに知識を披露していて、最近の目立った知見をフォローできているようなのだが、本篇でそれらがまともに利用されずに、何も裏付けないエッセイになっているのが悲しい プレイボーイの連載らしいが、この低水準ならなるほどね、としか思えなかった 氏の著作は何冊か...

プロローグとエピローグは、それなりに知識を披露していて、最近の目立った知見をフォローできているようなのだが、本篇でそれらがまともに利用されずに、何も裏付けないエッセイになっているのが悲しい プレイボーイの連載らしいが、この低水準ならなるほどね、としか思えなかった 氏の著作は何冊か読んでるがワーストかと思われる

Posted byブクログ