ダムの科学 の商品レビュー

ダム工学会近畿・中部ワーキンググループ【著】

2020/05/20

ダムが特段好きなマニア等でもありませんが、広い視野と知識を得る為に様々な本を読むので、この本を手に取りました。

安定のSBクリエイティブの本という事でカラーかつ図解で見やすい。

ただ、個人的にはあまりにも専門的過ぎました。
この本を読んで為になる人はやはり、建築系の仕事に携わる人や生粋のダムマニアですね。

私自身としては、こういった本に出会えた事で、普段あまり表に出ない『ダム』という、いわば縁の下の力持ちな分野のことを学べたのは大いに意味があったと感じました！

2019/05/11

10年近く前、ダムは無駄な公共事業の１つとして見られていた時期があったことを覚えている。
しかし、ダムがどういった役割をしているのか、自分たちの生活にどう貢献しているのかを知ると、無駄とは決して言えないことが分かった。私たちが生活していくために欠かせないもの。先人たちが電力不足や洪水を解決するために悩みながら作った偉大な装置だ。それを無駄と言い切ってしまえるのは、私たちがその苦労の上に胡坐をかいて座っていたからに過ぎなかったことを痛感した。

2017/03/30

ダムのいいことばかりしか書いてないのは気になるが、入門書としてはよかったと思う。重力式、アーチ式、フィルダムなど長所・短所、建設の流れなど簡潔にまとめてあり分かりやすかった。

2014/10/30

ダム巡りが更に楽しくなる。

わかりやすく書かれているので、
理系な人間でなくとも理解できる。

2014/06/26

今年は黒部ダム５０周年。ダムなしに日本の近代化や高度経済成長はなかった。温暖化による洪水・渇水リスクの増大など、ダムの役割はこれまで以上に増大。総合工学としてのダムの奥深さや魅力を再発見できる一冊

2014/01/12

イラストが多用されていてダムの種類について簡単に理解できた。ダムの概要から諸問題、工程など幅広くカバーしていた。読みやすいようにイラストや写真があるのでダムを知りたいと思う人は是非この本から入ってみるといいと思う。

2013/01/02

ダム、面白い。
分かり易く、幅広い説明が良い。

海外のダムは、桁違いに大きいものがあるのに驚いた。
数と技術は、日本も負けていない。
近くのダムを見に行きたくなった。

2018/10/14

多くの図版とカラー写真を用いて、ダムの歴史、機能、工学について一般の人にもわかりやすく紹介している。工学の専門書というわけではないが、内容はかなりしっかりして高度なものである。

世界のダムエンジニアの列伝（行基！から始まっている）や、ダム事故の歴史（写真つき）が興味深い。ダムは自然の流水のエネルギーに抗する巨大な工作物であり、置かれた自然環境および地理的条件と要求機能（利水、治水）にフィットするように最適設計が行われるため、一つとして同じダムはない。そして、岩盤の状況、貯水池法面の安定度、出水状況などの自然条件を１００％把握してコントロールするのは、やはり難しい。土木先進国アメリカなどでも現実に決壊や越流事故が起こっていることを思うと、エンジニアの責任を痛感する。