シニアシフトの衝撃 の商品レビュー
2012年には赤ちゃんの紙おむつ市場を大人の紙おむつ市場が逆転してしまう、という驚くべき事実に直面してしまった。たしかに昨夜マツキヨに行ったらシニア向けのおむつ売り場が大きくなっていた。 著者は2012年が「シニアシフト元年」と位置づけている。社会的構造変化とその取り組みが実際始...
2012年には赤ちゃんの紙おむつ市場を大人の紙おむつ市場が逆転してしまう、という驚くべき事実に直面してしまった。たしかに昨夜マツキヨに行ったらシニア向けのおむつ売り場が大きくなっていた。 著者は2012年が「シニアシフト元年」と位置づけている。社会的構造変化とその取り組みが実際始まっている。 「シニア」というカテゴリーを一つにみつと見誤る。60代と70代ではお金の使い方が異なるからだ。マスマーケットではなく、「多様なミクロ市場の集まり」と捉えるべきだ。 とはいえ日本のシニアは「ストックリッチ、フロープア」(英語ではassets ricj, cash poor)つまり貯蓄はあるが、不安が解消されないのでそれを使わずに貯め込んでいる。 これからリタイアするシニア層は「スマートシニア」と考えられる。仕事などでITを使って来たシニア層はPCや携帯を使うことにためらいがない。つまりシニアも買い手市場になってくる。 シニアも「モノ」から「コト」へと変化していくに違いない。時間があるシニアは勉強や芸術に時間とお金を使う。単に美術館で楽しむだけでなく、その時代の雰囲気を持つレストランで食事をしたり、面で楽しめればお金は使うはずだ。これを「経験価値」とすると「経験経済」という考え方が出てくる。 シニアが感じる「不」、つまり不安とか不便とか、そういった「不」を解消するサービスや商品を提供することがビジネスチャンスと言えよう。 不安とは「健康、経済、孤独」の3つだ。
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人口動体の変化、日本が世界に先んじて高齢社会を体験するいわば未来都市。孤独不安は生きがい不安に置き換えられるか?杉並のシニアカラオケはターゲットが70代以降か? 大人用おむつ市場1500億円のインパクトは大きかった。 近居が増えるのは平均所得低下の結果 ゆるやかな大家族ができる ...
人口動体の変化、日本が世界に先んじて高齢社会を体験するいわば未来都市。孤独不安は生きがい不安に置き換えられるか?杉並のシニアカラオケはターゲットが70代以降か? 大人用おむつ市場1500億円のインパクトは大きかった。 近居が増えるのは平均所得低下の結果 ゆるやかな大家族ができる バーバラおばあちゃん×孫のエピソードが世界を飛び交うわけだから、まだまだ若者とシニアの可能性は開発されていない
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シニア市場は多様なミクロ市場の集合体であり、需要が年齢で一律に決まらないことに注意すること。顧客の不安、不便、不満に市場創造の芽があることはシニア市場も同じ。
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最終面接で「シニアビジネス」付箋をたくさん貼った本を持参して内定をもらった思い出深い著者の新作。 2007年にも団塊の世代が60歳を迎えることでシニアビジネス市場の拡大が期待されましたが、一時のブームで盛り上がりませんでした。 2012年は65歳を迎えるだけではなく、ここ数年...
最終面接で「シニアビジネス」付箋をたくさん貼った本を持参して内定をもらった思い出深い著者の新作。 2007年にも団塊の世代が60歳を迎えることでシニアビジネス市場の拡大が期待されましたが、一時のブームで盛り上がりませんでした。 2012年は65歳を迎えるだけではなく、ここ数年のシニア層の消費行動を読み取ったマーケティングの成功事例が出始めていることから、これからシニア層へのマーケティングを見直していかないと企業の継続的成功は見込めないと書かれています。 内容も事例、数値がしっかり盛り込まれていてイメージしやすく、自事業へのアナロジーもやりやすいのではないでしょうか。 「健康不安」「経済不安」「孤独(生きがい)不安」の三大不安を解消する商品・サービスの開発が求められてきます。 一読の価値ある一冊だと思います。
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なかなかよくまとまってはいますが、普段からシニア市場に多少なりとも関心をもってニュースや雑誌の特集などに注目している人には、残念ながらそれほど新しく感じる指摘や情報はあまりないかも、です。
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日本の人口構造の変化に伴う消費者(シニア層)の市場動向を分析している。今までのマーケティング戦略では対応が難しい現実を項目ごとに例示している。 現有製品の応用、新サービスを展開することの重要性から、日本がモデルケースとなる。
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高齢化社会とマスコミで言われていても今ひとつピンと来なかったが、この本を読んでどういうビジネススタイルが求められているのか理解出来た。スマートシニアに受け入れられるビジネスを考える為の良書。
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