「地震予知」にだまされるな! の商品レビュー
地震発生確率はあくまで「確率」であり、統計と確率において導き出される。 つまり、統計や確率の本質を理解した上で、「そのまま」受け取らないといけない。 人間は自分のアクションを考える上で、どうしても白か黒かに分けたがる。物事をシンプルにして咀嚼しやすくするために、「起きるか」「起き...
地震発生確率はあくまで「確率」であり、統計と確率において導き出される。 つまり、統計や確率の本質を理解した上で、「そのまま」受け取らないといけない。 人間は自分のアクションを考える上で、どうしても白か黒かに分けたがる。物事をシンプルにして咀嚼しやすくするために、「起きるか」「起きないか」、「安全か」「危険か」というレッテルを張りたがってしまう。 しかし確率はあくまで確率である。費用対効果の高い対策はしておくに越したことはないが、いたずらに危険性を認識し続けてもストレスの方が現実的な損失が大きいということもあり得る。 これが社会的な対策となるとさらに難しい。一定の損失、例えば備蓄品の劣化による廃棄であるとか、予測が外れることによるバッシングや信用度の低下といった損失は免れない。 医療でもそうだが、「絶対とは言えない」というのが、専門的な事柄の共通の主張である。門外漢である我々は、そのモヤモヤを丸ごと受け入れねばならない。
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「地震予知」ができると考えるほうが怪しい。著者の確率の定義はある一面だけを捉えたものであり,これが唯一の定義ではない。広辞苑の定義の方がまだましだろう。 この出版社からの本は怪しいものが多い。ブログをそのまま本にしたようなものもある。 2012/12/01図書館から借用;12/24から読み始め
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