あのころ、先生がいた。 の商品レビュー
子ども向けだけど、大人のいまだから楽しく読めたんだと思う。伊藤比呂美が、出逢ってきた先生たちを振り返る一冊。子どもの頃の印象や身体感覚が鮮やかに書き起こされていて、不平や悪態なんかが正直に綴られているところは笑えたし、比喩表現がばつぐんにクールだし(「世の果てのようなおじいさん...
子ども向けだけど、大人のいまだから楽しく読めたんだと思う。伊藤比呂美が、出逢ってきた先生たちを振り返る一冊。子どもの頃の印象や身体感覚が鮮やかに書き起こされていて、不平や悪態なんかが正直に綴られているところは笑えたし、比喩表現がばつぐんにクールだし(「世の果てのようなおじいさん」「犬がえさをかまずにがつがつと飲みこんでしまうように(太宰の本を)がつがつ飲みこみ…」「酸っぱさを感じさせるような激しいギター」etc.)多少の美化はあるんだろうけど、私も自分が出逢ってきた先生たちを多少の美化とともに思い返したりして、滋味の深い読書体験となりました。これが学級文庫に置いてあったらうざったいだろうな。でもこの口語まじりのリズミカルな文体、子どもに触れさせてあげたいな。などと現職の私は思いました。まる。 締めがかっこよすぎたから引用しておく!
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「おまえはおまえだ。みんなとはちがうけど、みんんなちがってとうぜんなんだ。」(16ページ) 人格を形成する大切な時期に、 最も影響力を持つ大人たち。 いつしか恩師と感謝するようになった 先生たちのエピソード。
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こういう先生たちいた。悪い意味で印象的な先生、忘れられない素敵な先生、とにかく全員が個性的。 子供の頃に出会う大人って、すごい影響力を持っている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
悪いものには勇気を持って立ち向かわなくちゃいけない 出会い、師弟のちぎりを結び、あたしに大きな影響を与えてくれたのが、習い事の先生たちです 月日は百代の過客にして行き交う年もまた旅人なり
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