吉永小百合、オックスフォード大学で原爆詩を読む の商品レビュー
[ 内容 ] 2011年10月、原爆詩の朗読を続ける女優、吉永小百合は、オックスフォード大学の招きを受けてイギリスに向かう。 ヨーロッパで初めての朗読会、伴奏は、坂本龍一。 百十年前のピアノが哀切なメロディーを奏で、偶然チャペルに迷い込んだ鳩が、長編詩「慟哭」のクライマックスで天...
[ 内容 ] 2011年10月、原爆詩の朗読を続ける女優、吉永小百合は、オックスフォード大学の招きを受けてイギリスに向かう。 ヨーロッパで初めての朗読会、伴奏は、坂本龍一。 百十年前のピアノが哀切なメロディーを奏で、偶然チャペルに迷い込んだ鳩が、長編詩「慟哭」のクライマックスで天井を飛翔した。 彼女の朗読は、なぜイギリスの聴衆たちの胸を打ったのか。 吉永小百合が原爆詩と関わった二十余年にわたる軌跡を紹介しつつ、当日の出来事をドラマティックに描くドキュメント。 原爆詩が、国境を超えた瞬間が、いまここによみがえる。 [ 目次 ] 1 鳩が運んできたもの(その瞬間;苦悩を受けとめる ほか) 2 原爆詩との出会いとオックスフォードへの道(原爆詩との出会い;CD「第二楽章」の誕生 ほか) 3 チャペルに響いた朗読の言葉―二〇一一年十月二十二日(ハプニングの連続;いざ、オープニング ほか) 4 廃墟にて(いま、私たちは廃墟の前に佇んでいる;もう一人の福島の詩人 ほか) 歩み続ける オックスフォード一年後の思い―吉永小百合さんに、一年後の感想を聞く(談) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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世界文化社の『家庭画報』2012年1月号新春特別対談 吉永小百合×坂本龍一 オックスフォードに響いた祈りの朗読と旋律 の写真を目にして約10年前の夏の思い出が甦りました。語学研修で一ヶ月滞在したハートフォードカレッジのチャペルではオルガンも弾かせてもらっていたのです。9・11の出...
世界文化社の『家庭画報』2012年1月号新春特別対談 吉永小百合×坂本龍一 オックスフォードに響いた祈りの朗読と旋律 の写真を目にして約10年前の夏の思い出が甦りました。語学研修で一ヶ月滞在したハートフォードカレッジのチャペルではオルガンも弾かせてもらっていたのです。9・11の出来事を知ったのもカレッジにあるテレビでした。その後、祈りを捧げる人たちが次々とチャペルへやって来ました。 あの空間で吉永小百合さんが詩を朗読し、坂本龍一さんがピアノを奏でたー。 変わらない町並みと、集う人々が歴史を受け継いでいるのですね。 朗読会が実現するまでの手紙のやり取りや準備の様子が生き生きと描写されていて、一気に読んでしまいました。
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早川敦子取材・構成『吉永小百合、オックスフォード大学で原爆詩を読む』集英社新書、読了。25年以上にわたり原爆詩朗読を続けている吉永小百合さんが昨年、英国で朗読会を行った。本書は原爆詩との出会い、朗読会の模様、開催までの経緯を収録したドキュメント。国境を越えた人々の願いが胸をうつ。 吉永小百合さん原爆詩朗読 ピアノ坂本龍一さん: http://youtu.be/lEalWrdso8w @youtubeさんから 「イギリスで吉永小百合さんが原爆詩の朗読会 坂本龍一さんがピアノ伴奏 オックスフォード大学」。そのときの様子。
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オックスフォードの学生たちにとって、東日本大震災は日本の大きな自然災害に続いて、原子力発電所の爆発事故とそこからの放射能汚染という「人類」の惨禍として大きな関心ごとになっている 語られ、聴かれることによって、隔絶された人間の経験が共有されていく 静けさにも音があることが分かった「静けさ」という音が 日本語の言葉なのに、それがイギリスの方々に伝わったというのは、朗読も音楽だったからではないでしょうか
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