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随筆 衣食住 の商品レビュー

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2014/01/25

下北沢のB&Bでふと目に入って気になった一冊。 これまで歴史上の文豪の作品にあまり触れてこなかったので、志賀直哉も教科書くらいの知識しかなかったんだけれども。 出てくる人物もやはり歴史上の人物。太宰とか芥川とか。 エッセイというジャンルが結構好きだなあと改めて実感した。 ...

下北沢のB&Bでふと目に入って気になった一冊。 これまで歴史上の文豪の作品にあまり触れてこなかったので、志賀直哉も教科書くらいの知識しかなかったんだけれども。 出てくる人物もやはり歴史上の人物。太宰とか芥川とか。 エッセイというジャンルが結構好きだなあと改めて実感した。 ** 書かれた年次は順不同であったが、その中で、それまでの日常の描写とは違って、とても短いが、印象的な文章があって。執筆年次を後から見てみると一番晩年に書かれた文章だということが分かった。 ** 随筆といいながらも5編ほど短編小説も収録されていて、その中には「城の崎にて」が入っていた。もちろんこちらも特に予備知識無く読んだのやけれども。心境小説の代表作で、【簡素で無駄のない文体と適切な描写で無類の名文】という解説にとても納得した。 目の前の出来事と主人公が思っている事を淡々と綴られているのだけれども、テーマが「生と死」だからかその淡白な書きぶりが逆にぎゅっとつかまれるような不思議な感覚に陥った。 あーでも一冊読み切るのは正直疲れた。

Posted byブクログ