この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう の商品レビュー
時事問題に対して、時代背景からの解説が分かりやすい。リーマンショックは建物を担保に建物を立てるための金を高利で貸したということが改めて分かった。 北朝鮮の動きは改めておかしいことが分かった。
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稲はかつて「ネ」と発音されていた。米が貨幣の役割を担っていたので、「値」という言葉になった。中国では、子安貝が交換の媒体だったため、お金や財産に関する漢字には貝が入っている。古代ローマでは、兵士への給料として塩が支払われていた。英語のサラリーの語源となっている。 多くの経済学者...
稲はかつて「ネ」と発音されていた。米が貨幣の役割を担っていたので、「値」という言葉になった。中国では、子安貝が交換の媒体だったため、お金や財産に関する漢字には貝が入っている。古代ローマでは、兵士への給料として塩が支払われていた。英語のサラリーの語源となっている。 多くの経済学者が認める経済学の定義は、「資源の最適配分を考える学問」。 ムスリム同胞団は、西洋文明の拒絶とイスラム文化の復興を掲げたエジプト人のハサン・アルバンナにより、1928年に結成された。ムスリム同胞団から生まれた原理主義の思想家サイイド・クトゥブは、神こそが主権を持っており、人間が選挙でリーダーを選ぶことはイスラムの道に反するとして、ジハードを主張し、執筆した「道標」はアラブ社会に広く影響を与えた。パレスチナのムスリム同胞団の支部は、反イスラエル組織ハマスの母体となっている。 大統領は国家元首で、首相は行政のトップ。王政が残る国には大統領は存在せず、首相が行政のトップとなる議院内閣制をとる。大統領が存在する国は共和制。
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この本の中にはたくさんの情報が詰まっている 昔の日本について 憲法について 経済について 宗教について 無知の自分にはどれも勉強になるけれど 何よりも自分の考えの幅が広がりました . 生き方は色々あるけれど 個人は必ず社会と繋がっている
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池上先生が、東工大の学生に向けた講義の文字起こし本。 全体的に、テレビの池上さんのノリだが、最終章の「日本の技術者がサムスンに行く話」での学生たちの議論の頭の良さにほとほと感心した。 うちの大学では絶対にこんな鋭い議論にはならないような。。。 さすが、日本を代表するエリートが...
池上先生が、東工大の学生に向けた講義の文字起こし本。 全体的に、テレビの池上さんのノリだが、最終章の「日本の技術者がサムスンに行く話」での学生たちの議論の頭の良さにほとほと感心した。 うちの大学では絶対にこんな鋭い議論にはならないような。。。 さすが、日本を代表するエリートがいる大学の学生たちであった。
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正しいことを自分で見つける。物事を批判的に受け止めることが大切。 固定観念に汚染されないように、自分の目で見て、自分の頭で判断する。 アメリカの大統領戦は政策だけでなく、宗教も絡んでいるとのこと。そういう視点で見なければならない。 宗教に鈍感では世界を見られないことがよく分かる。...
正しいことを自分で見つける。物事を批判的に受け止めることが大切。 固定観念に汚染されないように、自分の目で見て、自分の頭で判断する。 アメリカの大統領戦は政策だけでなく、宗教も絡んでいるとのこと。そういう視点で見なければならない。 宗教に鈍感では世界を見られないことがよく分かる。 中国の国の成り立ち等も興味深く、読み進められた。 社会は絶え間なく動いているので、時に立ち止まり、まとめて考えることが大切だ。
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池上さんが東工大で担当することとなった教養授業「知の世界地図」をそのまま一冊にまとめた内容。今の(昔も?)授業は15回きっちりやらなければならないので、本書もそのまま15章で成り立っています。基本的には、現代社会的な内容で、当時の時事ネタを若干掘り下げて、その本質から分かりやすく...
池上さんが東工大で担当することとなった教養授業「知の世界地図」をそのまま一冊にまとめた内容。今の(昔も?)授業は15回きっちりやらなければならないので、本書もそのまま15章で成り立っています。基本的には、現代社会的な内容で、当時の時事ネタを若干掘り下げて、その本質から分かりやすく伝えるという池上さんらしい内容。まさに「週刊大学生ニュース」。理系の学生も専門以外でも、社会の仕組みや歴史などについて最低限これぐらいの知識と関心は持って欲しいというような内容です。そして、大学生になったばかりで受けるならとても楽しそうな授業です。こう言うの大学教員だと個々の内容を専門的に深ーく掘り下げてた内容の授業がいくつかあることになる。そうなると結構自分で苦労して理解して、それぞれに内容を咀嚼し結びつけていく課程が必要で、それは知的訓練という意味では必要ですが、まぁとっかかりとしてはこのような授業もあると嬉しいでしょう。本書は、授業をしながらその内容を日経新聞で連載し、それをあっという間に文藝春秋社で出版という見事な連係プレーだったようです。さすが池上さん。
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池上彰氏が、東京工業大学の2年次生以上を対象に開講した『現代社会の歩き方』の授業を纏めた書籍。1学期の授業回数15回分が収録されている。テーマは、科学と国家、国際情勢、憲法、金融など多岐にわたっている。理系の学生が狭窄的な視野に陥らないための基礎知識と、社会学的なものの見方・考え方を提供する内容となっているが、社会人も十分に楽しめる。 池上氏は、大学では「自分で学ぶ」姿勢を身につけ、「物事を批判的に受け止め」て「『正しいこと』を自分で見つけていくこと」(p.8)が大切であると常に強調しており、本書も単なる知識の羅列ではなく、各事象の原因や背景、裏事情(これが重要)などに触れ、「自分なりに考える」材料を与えてくれている。内容的に好奇心を湧き立てるものになっている。 個人的に印象に残ったのは、なぜ、日本が原子力開発にこだわるのか(pp.15-21)、本当に優れた経営者とは(pp.82-84)、経済とは「経世済民」、すなわち世の中を安定させて人々を幸せにすることを目的にする学問(pp.86-104)、なぜ、テレビ番組は54分に終わるのか(pp.133-136)、などである。複雑で難解な、中国共産党史、アラブ問題も、概要が掴めたような気がした。 池上氏は、最後の授業で「個人と企業、社会の『幸せな関係』とはどうあるべきかを考えてほしい」と提言し、「この『幸せな関係』を築けない企業は、グローバル化の中で衰退していってしまう」と述べている。つまり、生きていく上で大事な資質や教養を身につけて自分の人生を豊かにし、「自分は世のため、人のためになっている。社会の中で生きていく価値があるのだ」という充実感を持つことが大切なのだろう。その充実感をお互いに認め、尊重できる風土を醸成できるかどうか--厳しい競争社会の中で勝ち残る企業の強さの秘訣は、実はこういうところにあるのかも知れないと感じさせられた。
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ネタバレ 本書自体、新奇なこと、あるいは斬新なことが書かれているわけではない。それは、オウムなり金賢姫について、私が同時代として感じられる年齢だからだ(もっとも、文化大革命等、子供の頃のことなので記憶にないものもあるが、本書の程度なら興味を持って調べれば幾らでも情報はある)。しかし、本書は学生向け講義を録取したもの。ならば、こういう書もありなのだろう。ただし、CMを増やすための54分番組、とは目から鱗。民間テレビ局もただの企業だから当たり前ともいえるが、意外と知らないものだなぁ、との感。
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戦後史に引き続いて読破。 同じく一気に読んでしまった。時に着目していない時事問題は流れや原因の記憶が薄れてしまうが、今一度理解するのに役立った。
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はじめに 「学際的教養」のススメ 1 科学と国家 実は原爆を開発していた日本 2 国際情勢 世界地図から見える領土の本音 3 憲法 日本国憲法は改正すべきか? 4 金融 紙切れを「お金」に変える力とは 5 企業 悪い会社、優れた経営者の見分け方 6 経済学 ...
はじめに 「学際的教養」のススメ 1 科学と国家 実は原爆を開発していた日本 2 国際情勢 世界地図から見える領土の本音 3 憲法 日本国憲法は改正すべきか? 4 金融 紙切れを「お金」に変える力とは 5 企業 悪い会社、優れた経営者の見分け方 6 経済学 経済学は人を幸せに出来るか ・アダム・スミスの「見えざる手」 『国富論』1776年 ・労働価値説を唱えたマルクス 『資本論』 ・大恐慌への処方箋を書いたケインズ 『雇用・利子及び貨幣の一般理論』 ・フリードマンの徹底した自由主義 『資本主義と自由』 7 世界経済 リーマン・ショックとは何だったのか 8 社会保障 君は年金にはいるべきか 9 メディア 視聴者が変える21世紀のテレビ 10 宗教 オウム真理教に理系大学生がはまったわけ 11 社会革命 「アラブの春」は本当に来たのか? 12 アメリカ 大統領選でわかる合衆国の成り立ち 13 中国 なぜ「反日」運動が起きるのか 14 北朝鮮 “金王朝”独裁三代目はどこへ行く 15 白熱討論 君が日本の技術者ならサムスンに移籍しますか? あとがきに代えて 「現代世界の歩き方」 私は世界のことを何も知らないんだな。 朝鮮戦争(1950年(昭和25年))って、休戦状態なだけで、まだ終わってなかったんだ。だから韓国には徴兵制度があるのか。
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