鬼才縦横(下) の商品レビュー
上巻から続き、小林一三は箕面有馬電気軌道の監査役の仕事を得たが、このとき、この会社は清算の流れだった。偶然、取締役会が終わった午後に沿線沿いに散歩した一三は、のどかな田園風景を見て、このような場所に人々は住みたいはずだとインスピレーションを感じた。この気持ちを形にすべく必死に考え...
上巻から続き、小林一三は箕面有馬電気軌道の監査役の仕事を得たが、このとき、この会社は清算の流れだった。偶然、取締役会が終わった午後に沿線沿いに散歩した一三は、のどかな田園風景を見て、このような場所に人々は住みたいはずだとインスピレーションを感じた。この気持ちを形にすべく必死に考えて、資金協力を依頼する姿は格好良い。なぜ、ここまで愚痴がちで「やらされ感」一杯であった姿勢が変わったのか。よほど強いインスピレーションを受けたのだろうか。ここからは、アイデアの泉のように様々な施策を打っていく。どのように出資者を説得したのか。その様をもっと知りたい。アイデアだけでなく、根拠やロジカルな考えが必要とされるはずだし、それは自分の仕事に役立つ。
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