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ペルセウス座流星群 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2014/06/29

ダーク・ファンタジーかな  連作というほどのことではないけど、異星人が舞い降りる短編集の感じ。ただ、どれもキレが悪く、あまりおもしろくないから、二作程度でギブアップ。

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2014/04/04

ホラーというレビューが多いのでなんとなくホラーカテゴリ ファインダーズという古書店がゆるく関わりつつ トロントで起こる不思議な話 SF…だとは思う 使っている材料が ただなんかこう、世にも奇妙な〜風なのだろうか

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2013/05/14

多々のイベント・ホライズンを古書店という場をツナギに使って描いた連作。「時間封鎖」が好きで手に取ったが、幻想文学と呼んで差し支えない。日常に忍び込む非日常を薄い膜のように重ねてみせる文章は読んでいて楽しかった。

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2013/05/03

連作短編。SFだったりホラーだったり分類不可能だったり。正気と狂気の狭間のような主人公たちとマリファナ、トロントの話。

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2013/04/06

9 つの短編からなる作品集。 「時間封鎖」とは全く違う趣。 共通項はあるが、連作ではない。 トワイライトゾーンなお話は、結構好きだ。

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2013/03/17

・ロバート・チャールズ・ウィルスン 「ペルセウス座流星群」(創元SF文庫)は「ファインダーズ古書店より」といふ副題が付された短篇集である。それは、「著者あとがき」によれば、かういふことである。本書の「各物語には、ゆるやかな関連性がある。」が、しかし「各作品がもともと論理的な一貫性...

・ロバート・チャールズ・ウィルスン 「ペルセウス座流星群」(創元SF文庫)は「ファインダーズ古書店より」といふ副題が付された短篇集である。それは、「著者あとがき」によれば、かういふことである。本書の「各物語には、ゆるやかな関連性がある。」が、しかし「各作品がもともと論理的な一貫性をもつよう企図されていない、つまり、いわゆる連作となっていない(中略)各作品を結びつける要素はたぶんに恣意的で、あちこちに同じ登場人物が現われたり、物語の断片がオーバーラップしたりする。」(419頁)本書の各編は同一の主人公や店ではない。 フィンダーズ古書店といつても名前が同じだけで、その実体は必ずしも同じではない。関連ありさうに見えても本当に関連があるのかどうか。それ以上に、これらの物語にとつて、相互の関連に意味があるのかどうか。恣意的とはさういふことである。かういふ連作的雰囲気の作品をまとめて読むと、どうしても関連づけて読みたくなる。しかし、さういふことは気にせずに、一編一編を独立したものとして読めば良いのである。私は最後になつてやつとさう考へるに至つた。それまではどこかに関連がないかとしきりに考へたものである。それにもかかはらず、ほとんど関係の見出せないものもあつたりして、これは一体何だと思つてもゐたのである。香月祥宏の「解説」にもかうある。 本書中の「登場人物や物語の断片などのつながり探しはあくまでもおまけ。基本的に独立して読める作品ばかりで」(432頁)ある。さ う、副題が邪魔なのである。さう思つて読めば、本書はそれなりにおもしろい作品集なのである。 ・巻頭の一編「アブラハムの森」、よくある不思議なお店の変形である。1911年のトロント、そのユダヤ人街に住む少年が古書店店主とチェスをさしに何度か店に行くうちに……最後に至つても、この店はなくなることなく、その後もそこにあり続ける(らしい)。といふわけで、所謂不思議なお店とはかなり違ふ趣である。店が不思議なら、店主もまた不思議なのであつた。それがおもしろい。最後から2番目の「無限による分割」はSFである。主人公は、死んだ妻が勤めてゐた古書店に行つて店主から1冊の本を渡される。それを読んだ後に睡眠薬自殺を図つたが助かる。しかし、地球は滅亡し、主人公はその1万年後に再生させられる……途中から一気に地球滅亡に向かつてしまふのが、伏線はあつても、意外な展開でおもしろい。かういふのがウィルスンのSF作家たる所以なのであらうか。最後の「パール・ベ イビー」は、古書店に勤める、いやその2階に住んでもゐるディアドラが「白い塊」(391頁)を産んだのが事の発端である。それに「手足を思わせる突起物が生えてきて、頭の位置にも丸いこぶが膨らみはじめた。」(396頁)から「パール・ベイビー」なのである。 最後は、店とディアドラもろともに、それも焼き尽くされてしまふ、たぶん。しかし、もしかしたらと思ふ。「無限による分割」に出てく る多元宇宙論によつて、古書店も他の次元の宇宙、世界で生きてゐるのではないか。これに従へば、本書の9短篇それぞれが他の次元でま た物語を継続させてゐるかもしれないのである。このファインダーズ古書店は現在私達が住むこの次元での店ではなく、それゆゑにこの次元での物語ばかりではないのかもしれない。だからこそ、物語は恣意的なつながりしか持ち得ないのである。もちろん、これは私の考へること、独立した作品を、せつかくの副題があるのだから、それにふさはしいものにしようと、逆にそんなことも考へてみるのである。SFならそんな理解も可能かと思ふのだが、如何。

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2013/01/04

『時間封鎖』の作者によるホラー色強めなSF短編集。 古書店や登場人物が共通だったりすることもあるけれど、作品同士の繋がりはなく、あくまでも「作者の遊び」ってぐらい。 どの話も暗いトーンなのが、ウィルソンらしいなーって感じでした。値段分は楽しめるのではないでしょうか。

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2012/11/15

副題には「ファンダーズ古書店より」、ん?SFで古書店? 「ビブリア古書堂・・・」の古書店つながりで読んでみる。 「時間封鎖」で有名になった著者の短編集。数編ファインダーズ古書店を舞台にしていますが、登場人物のつながりはほとんどありません。SFというよりダークなファンタジーに近い...

副題には「ファンダーズ古書店より」、ん?SFで古書店? 「ビブリア古書堂・・・」の古書店つながりで読んでみる。 「時間封鎖」で有名になった著者の短編集。数編ファインダーズ古書店を舞台にしていますが、登場人物のつながりはほとんどありません。SFというよりダークなファンタジーに近いかも。 著者のウィルスンはハードなサイエンスを描くより日常に異様な環境を設定して、そこに生活している人間がどのような反応を示すかを、冷静に描写するのが得意。 しかも、今回はどれも後味がビターな感じ。ほのぼのとか、温まる~なんて話はひとつもありません。ドラッグや大麻なんて僕の嫌いな小物もたくさん出てくるので、居心地のわるいことといったら無い。「ペルセウス座流星群」なんてロマンチックなタイトルにだまされてはいけない。結構ホラー入っています。 この、日常に開いた穴からもれ出てくる異様な状況。印象深く心に残ります。

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