世界は小さな祝祭であふれている の商品レビュー
作者がオランダの友人に 「デモ来てたんだ?」と聞くと、 「当たり前でしょ、来ないとこの政策を受け入れたことになっちゃうでしょ」と言われたシーンが印象的。 日本ではどこか政治について無関心で、誰かが何とかやってくれる雰囲気というか、そーいった感じがあるように思う。 当たり前だけ...
作者がオランダの友人に 「デモ来てたんだ?」と聞くと、 「当たり前でしょ、来ないとこの政策を受け入れたことになっちゃうでしょ」と言われたシーンが印象的。 日本ではどこか政治について無関心で、誰かが何とかやってくれる雰囲気というか、そーいった感じがあるように思う。 当たり前だけど、政策(ルール)の上で日本という国が成り立っている。そこが不適切だったり、ましてや裏金問題など、さすがにおかしいんじゃない?って国民全体が思わないと国がどんどん良くない方向に向かっていく気がしてしまう。 政治にもっと関心を持たなければならないと改めて思わされた。 アムステルダム・マッサージを感じにいつかオランダに行ってみたい!
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本のモ*クシュラより発行されている、写真家・小野博さんのエッセイ『世界は小さな祝祭であふれている』。 http://mochuisle-books.com/book01.html 読み終わるのがもったいなくて、ちびちび読んでいたのですが、ついに本日読み終わってしまいました…。 小...
本のモ*クシュラより発行されている、写真家・小野博さんのエッセイ『世界は小さな祝祭であふれている』。 http://mochuisle-books.com/book01.html 読み終わるのがもったいなくて、ちびちび読んでいたのですが、ついに本日読み終わってしまいました…。 小野さんの東京での日々、アムステルダムに移り住んでからの日々、帰省した岡山での日々、どれもとてもプライベートな内容なのに、だからか、なにかドキュメンタリー映像を見ているような、不思議な、穏やかな気持ちで読み進めていました。 特に、毎日が東日本大震災と隣り合わせのワタシにとっては、読んでいる間だけは、アムステルダムに行けました。(逆に小野さんも、東日本大震災のことはずっと考えてくださっている様ですが) 小野さん、編集者の大谷 薫子さん、ありがとうございます。 また、小野さんの作品、読みたいです!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
写真家の著者が、東京からオランダに定住するまでの、感じたこと・写真・風景・オランダでの人とのかかわりなど綴ったエッセイ・紀行文。とても優しい語り口で、読んでいると人の持つ弱さや脆さみたいなものを大切にしたくなる。そうした気持ちでいることが、周囲のものに対する感受性を高めることになるのだと思う。この著者も、東京にうまく馴染めず、アムステルダムに移住し多様な文化と触れ合い、その社会に参画する中で、そういった弱さみたいなものを大切にしてきたから、すっとその小さな祝祭にあふれた世界に交われたのではないかと思う。写真はどれも優しく、とてもきれいなものでした。
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「アムステルダムが地球にあって、ボクは本当に嬉しい。」 感受性の豊かな著者にとって日本は、日本の都市部はどれほど生きづらかっただろうか。 搾取し合うんじゃなくて、助け合う。苛立つよりも、自然に笑える。それが当たり前でなくなった現代社会に、わたしたちは麻痺してる部分があると思う...
「アムステルダムが地球にあって、ボクは本当に嬉しい。」 感受性の豊かな著者にとって日本は、日本の都市部はどれほど生きづらかっただろうか。 搾取し合うんじゃなくて、助け合う。苛立つよりも、自然に笑える。それが当たり前でなくなった現代社会に、わたしたちは麻痺してる部分があると思う。 「ボクのこの世界に対してのささやかなレジスタンスは、ボクがもっと気持ちよくて、明るいと思う方向になにがあろうと、たゆまなく歩き続けてきたということだ。」 無理しなくてもみんなが笑える国がある。 無理して笑うことに労力を使うくらいなら、無理しなくても笑える環境をつかみとるにはどうしたらいいかを考えた方がいいんじゃない? っていうことだと思います。それはお金持ちだけに許された権利ではないはず。
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自分になかった事物への視点、それは規模感だったり着眼点そのものだったり。この本を読む以前以後で自分の人生への向き合い方が変わってしまったかもしれない。
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著者に対して、ちょっとセンチメンタルすぎやしないかい?と感じるが、ものすごくオランダに住みたい気分にさせてくれる。 「他人の当たり前を当たり前のこととして受け入れられる寛容さを、人は、自由、と呼ぶのだと思う。」
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