会津武士道 の商品レビュー
会津藩、藩祖保科正之。 名宰田中玄幸。 幕末の会津藩の悲劇は保科正之の定めた御家訓だと思ってたけど、保科正之を知ることであの家訓の背景、意味を理解。 容保様についても勿論触れているが、政治家としての手腕は別にして、やはりこの人は人として優れていたのだ。 後半で幕末の藩士、著名...
会津藩、藩祖保科正之。 名宰田中玄幸。 幕末の会津藩の悲劇は保科正之の定めた御家訓だと思ってたけど、保科正之を知ることであの家訓の背景、意味を理解。 容保様についても勿論触れているが、政治家としての手腕は別にして、やはりこの人は人として優れていたのだ。 後半で幕末の藩士、著名な女性陣にも触れていて楽しめた。 会津よりの人なので偏りはあると思うけど面白い本だった。
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会津出身の私が,逆にいろいろと教えていただいた.幕末の悲劇は,なんとなく知っていたものの,それに至る歴史はほとんど知らなかった. ・藩祖の保科正之は,家光の異母兄弟.長野県高遠藩の出身.(会津の源流は,高遠) ・正之は将軍家綱の輔弼役として,幕府を指導.(玉川上水開削,制度改革など) ・家光(異母兄)の信頼篤く,独特の報恩思想に. ・会津藩家訓を制定 ・5~7代藩主に仕え,中興に力を尽くした家老:田中玄宰の改革を特筆. ・幕末の容保(9代藩主)の時代は,今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」でも描かれている. ・明治維新後,会津は逆賊とされ,働き先がない,軍での昇級が認められないなど,差別を受けた. ・山川健次郎は,会津の出身である. 「会津武士道」とは,他者に優しく己を律するのに厳しい,加えて藩(民),国家(国民)への貢献を第一に考える,というところか.一言では言いきれない思想である.それにしても,幕末,明治の人々の向上心というかエネルギーには圧倒させられる.
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会津で育ちながら会津藩の歴史どころか日本史の知識も全く無く、会津出身者と歴史の話をしたい方々の期待を悉く裏切っており、これではいかん、ということで読んでみました。 今まで何も知らなかったことが恥ずかしい、何と純粋な心を持った方々が会津にはいたのだろう。 刹那に生きる、がモットー...
会津で育ちながら会津藩の歴史どころか日本史の知識も全く無く、会津出身者と歴史の話をしたい方々の期待を悉く裏切っており、これではいかん、ということで読んでみました。 今まで何も知らなかったことが恥ずかしい、何と純粋な心を持った方々が会津にはいたのだろう。 刹那に生きる、がモットーの私には当時の会津人の心意気が全く無いようです。 将軍輔弼役としての保科正之の大事業である玉川上水開削、その結果新たにできた村のひとつに、現在住んでいるようです。 因縁とは言いませんが何だろう、ちょっと嬉しい。 私の歴史の知識が中学生レベルなのは、高校で地理しか学んでいないから、当時話題になった履修漏れです。 本書のあとがきで履修漏れを批判する一文がありますが、これは当時の会津の高校に向けたものかもしれませんね。 ごめんなさい、これから勉強します。
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2013年2月 ・江戸時代の会津藩の成り立ちや,会津特有の思想を考察した本 ・会津藩の天皇や幕府への忠義心,ぶれない心の強さを感じた ・明治以降に受け継がれた会津藩の魂の解説も
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藩祖保科正之から京都守護職松平容保まで、その成り立ちから、会津藩の精神を説く本。著者主観は強いものの、活かす武士道を丁寧に説明している。今年の大河ドラマ「八重の桜」前に読んでみたい歴史と時代背景
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