従軍歌謡慰問団 の商品レビュー
形のあるものは必ずいつかは無くなってしまう 形のないものは、それが記憶される限り必ず残っていく そのうちの一つが「歌」である。 ましてや、その「歌」の背景にあるその時代が特別であればあるほど その「歌」の持つ意味は後の時代になればなるほど大きな意味を持ってくる ♪「影を慕いて」「...
形のあるものは必ずいつかは無くなってしまう 形のないものは、それが記憶される限り必ず残っていく そのうちの一つが「歌」である。 ましてや、その「歌」の背景にあるその時代が特別であればあるほど その「歌」の持つ意味は後の時代になればなるほど大きな意味を持ってくる ♪「影を慕いて」「国境の町」「青い背広で」「麦と兵隊」 「支那の夜」「英国東洋艦隊潰滅」「比島決戦の歌」「青い山脈」「りんごの歌」 その時代であったからこそ、生まれた歌 その時代であったからこそ、歌われた歌 その時代にラジオから流れてくる歌に合わせて 歌った人たちは、どのような思いで歌っていたのだろう
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馬場マコト『従軍歌謡慰問団』白水社、読了。満州から南洋まで。戦地を歩き慰問した当時の人気歌手の足跡と時局から辿る昭和の戦争の実像。何のために歌ったのか。誰が歌わせたのか。戦争の愚かさを大衆文化の側面から浮き彫りにする一冊。著者『戦争と広告』『花森安治の青春』と併せて読みたい。
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