世界でいちばん長い写真 の商品レビュー
誉田さんの青春ものといえば「武士道シリーズ」ですが、本作も素晴らしい!親友が転校をしてしまい、なんとなくモヤモヤを抱えていた中学生の主人公が、一台のカメラと出会い、それを通して様々な人々と関わり、成長していくお話です。 会話のテンポのよさと文体の軽さで、どんどん読み進められてし...
誉田さんの青春ものといえば「武士道シリーズ」ですが、本作も素晴らしい!親友が転校をしてしまい、なんとなくモヤモヤを抱えていた中学生の主人公が、一台のカメラと出会い、それを通して様々な人々と関わり、成長していくお話です。 会話のテンポのよさと文体の軽さで、どんどん読み進められてしまいます。この辺の軽快さは、「武士道シリーズ」と変わらないですね。モヤモヤした主人公の男の子の心情とか、昔の自分の暗黒時代(?)を思い出させてくれ、共感できました。カメラと出会ってからの一連の出来事は、これぞ「青春」って感じで、三十路の私には羨ましくなってしまうほどキラキラしています。 解説に書かれていた誉田さんの言葉が、この作品をよく表しています。「自分捜しに汲々としてる子供たち。顔を上げて、他人や、世界を見つめてごらん。出会ってごらん。思ってるより素晴らしいんだから。面白いんだから」
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