井深大 自由闊達にして愉快なる の商品レビュー
ソニー創業者の一人井深氏の私の履歴書をベースにした自伝。 私の履歴書が新聞に出たタイミングでは、 まだウォークマンも出ていなかったようで、 ウォークマンに関する記載はなし。 ちょっと残念だけれど、私の履歴書って、 もう人生やり切った人の自伝かと(勝手に)思っていたので、 そこから...
ソニー創業者の一人井深氏の私の履歴書をベースにした自伝。 私の履歴書が新聞に出たタイミングでは、 まだウォークマンも出ていなかったようで、 ウォークマンに関する記載はなし。 ちょっと残念だけれど、私の履歴書って、 もう人生やり切った人の自伝かと(勝手に)思っていたので、 そこからもどんどん自分の興味を追求していく井深氏って やっぱりすごいのね…と勝手に関心。。 特に、会社設立時から顧客志向だったところが 当時の時代背景を考えると、スゴイ。 この本を読みながら、無茶振りと恐るべき感性の持ち主である 井深氏に驚くと同時に、 この本だけではソニーがなぜ成功し(その後失敗したのか) に対する答えを得るには不十分だなという感想。 松下幸之助のように経営の神様と言われながら、 女にだらしのないブラックな面があったのかどうか、 井深氏のブラックな面についても(もしあるのであれば)覗いてみたい。 そして、ソニー躍進のもう一人の貢献者、盛田氏についても。 ソニーはこの後ベンチャースピリットが失われていき、 経営危機に陥るのですが、その後、平井氏の手腕により復活。 井深氏も警笛は鳴らすものの、 巨大な組織を変革するまではいかず…って感じでしょうか。 ※ソニー再生 https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4532324122#comment ※ソニー半導体の奇跡: お荷物集団の逆転劇 https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4492503277#comment ※小説 盛田昭夫学校(上) https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4062763559#comment 何れにせよ、ソニーって面白い会社だなぁ。。
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ソニーのユニークネスの源流に触れられた。新しいことをする、人々がまだ知らないライフスタイルを提案する、イノベーションそのものがソニーの存在理由。モノや技術ではなく、人にフォーカスしてるところはトヨタに通じるところがあるが、その"感性"が井深大そのものだと感じた...
ソニーのユニークネスの源流に触れられた。新しいことをする、人々がまだ知らないライフスタイルを提案する、イノベーションそのものがソニーの存在理由。モノや技術ではなく、人にフォーカスしてるところはトヨタに通じるところがあるが、その"感性"が井深大そのものだと感じた。
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井深大はスティーブジョブスと似ている部分があることがわかりました。 感覚、感性を重要視していました。 1.この本をひと言でまとめると 井深大=ソニー 2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度 ・銀座ネッスル紹介。(p60) →ネーミングセンスもある。 ・人...
井深大はスティーブジョブスと似ている部分があることがわかりました。 感覚、感性を重要視していました。 1.この本をひと言でまとめると 井深大=ソニー 2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度 ・銀座ネッスル紹介。(p60) →ネーミングセンスもある。 ・人がやったというニュースだけで日本では同じものがすぐにできるという不思議な性質がある。・・・思い切って企業化する勇気にかけていることを証明している(p83) →今の家電業界の問題を象徴している気がする。 ・デジタルへの懐疑(p152) →井深氏がデジタル嫌いだったというのは意外な気。 ・音だけ聴いたらあかん。音楽を聴かなきゃ(p161) →かなり深い言葉。細部だけでなく全体を見ろということ、人の感性を大切にしろということ、楽しめということも含んでいる? ・会社創立の目的(p208) →日本再建、文化向上、という言葉が入っているところが並みの決意ではないことがよくわかる。 3.突っ込みどころ ・東洋医学への傾倒の理由がよくわからなかった ・設立趣意書の思想は今のソニーに受け継がれているだろうか? 4.自分語り ・この本で井深大の人生を初めて知ったが、つくづく惜しい人を亡くしたと思いました。 ・今のソニーの現状を彼はどう感じてるだろうか気になる。 5.類書 ・奇跡の人材育成法 永守 重信 (著)
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ビジョナリーカンパニーにも出てきた日本が誇るエクセランとカンパニー(だった?)を創業した井深大さんの一冊。 戦後直後のわりとめちゃくちゃな経営、そこからラジオ→テレビ→ウォークマンと世界に名だたるモノづくり会社に成長させていく。 今でも伝説となっている設立趣意書、設立の目的は...
ビジョナリーカンパニーにも出てきた日本が誇るエクセランとカンパニー(だった?)を創業した井深大さんの一冊。 戦後直後のわりとめちゃくちゃな経営、そこからラジオ→テレビ→ウォークマンと世界に名だたるモノづくり会社に成長させていく。 今でも伝説となっている設立趣意書、設立の目的は圧巻ですね。 とても子供のような人格を持ちながらのまさに研究者といった人柄が読み取れました。 気になったのが初期のSONY(東京通信研究所)の株主構成ってどんな感じだったんだろうか。他の書籍漁ってみよう。
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井深大さんがどのようにして人を引っ張りワクワクするような会社を創っていたかが分かる本。 個人的には「私の履歴書」を書いた後の 井深さんへの振り返りが面白くためになった。
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本格的なラジオの開発・生産の前に「銀座ネッスル商会」としてホットカーペット(のようなもの)を作って金を作った、という話がおもしろい。 自分たちがやりたいことを、技術の高さでもって実現し、それが大衆が求めることと合致した時、ビジネスが成功する。 以下、抜粋 ----------...
本格的なラジオの開発・生産の前に「銀座ネッスル商会」としてホットカーペット(のようなもの)を作って金を作った、という話がおもしろい。 自分たちがやりたいことを、技術の高さでもって実現し、それが大衆が求めることと合致した時、ビジネスが成功する。 以下、抜粋 ---------------- 井深大(いぶかまさる) 1908年生まれ、 無線(真空管を組み立てて通信) 早稲田大学理工学部 写真科学研究所 日本光音株式会社(16mmのトーキー、音を電気に変える) 日本測定器㈱ 戦時中、軍需工場、測定機など ・熱線誘導兵器:敵艦の熱を探して爆弾を命中させる画期的なもの ・実験中に機銃掃射にあう、連絡船が7槽沈むのを見た 1945年 東京通信研究所 役所向けの仕事、真空管電圧計 1946東京通信工業に改組(現ソニー) 1997年死去 -------------- ★新しいことを片っ端からやりたい 1946 新円不足、 「伝熱マット」in秋口 「銀座ネッスル商会」 ニクロム線+和紙(not石綿)で挟む+レザークロス(本の表紙)で挟む+ミシンがけ 1947(S23)インフレピーク ★大衆に直結したものをやりたい ・テープレコーダー、磁気材料に苦労 ・小型ラジオ、歩留まり5%、家庭のラジオから個人のラジオへ ★どこにもないものを作る ★人の真似は絶対にやらない ★人のやらないことをやる ★顧客を驚かすほどの技術が必要 ・カラーテレビ、トリニトロン「人が夕食を食べながら見れるカラーテレビを作ろうじゃないか」と開発メンバーに分かりやすく言う(それ以前は、暗くしないと見えなかった) ・「計画なんか作ると目標と手段が逆転してお役所仕事になる」 ・専門家が嫌い。過去でものごとを判断するから、創造的なことができない。 ・プロジェクト推進についての研究(NASA、40万人を動かすアポロ計画、新幹線を東京オリンピックに間に合わせる国鉄の計画) ・「ソニーは一つのことを深くやる会社。高度の技術を積み上げることを少しでも怠ったなら坂道を転げ落ちる」 ・マーケットクリエーションを伴うものが一番の新しい創造だ。本当の新製品は、マーケットクリエーションがなければならないのだ。
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私の履歴書。本田宗一郎のものがとても面白かったため、もう一人の昭和の神話を作り出したこちらも技術者であり経営者であった井深大の本も読んでみたいとなった。 近頃、優れた企業というのは自分たちの商品のことを本当に真剣に考えて大事にしている企業だと思えてならない。 読んでみて両者に通じ...
私の履歴書。本田宗一郎のものがとても面白かったため、もう一人の昭和の神話を作り出したこちらも技術者であり経営者であった井深大の本も読んでみたいとなった。 近頃、優れた企業というのは自分たちの商品のことを本当に真剣に考えて大事にしている企業だと思えてならない。 読んでみて両者に通じていることはまねごとが大嫌い、新しい市場を創造することが仕事だという信念、そして戦後の日本を自分たちが復興させるのだという使命感だと感じた。 井深個人に関しては全盛期の天才的な先見性と自分のほしい商品をまず思い描いてそこから無理難題を克服していく姿勢は素晴らしい。 意外だったのは晩年のことで育児と東洋医学に深い関心を持っていたことだ。21世紀は心の時代になるという彼の言葉はインターネットを通して個人がつながっている現在と照らし合わせても的を得ているし今後、さらに個人と個人とのつながりが大切になってくることだろう。 私は昔からSonyの製品が大好きだった。一番好きなのはデザインがとても優れていたこと。どの商品も他社商品と比べてとても洗練されていて子供のときから大好きだった。 今ではその地位を完全にAppleに奪われてしまっていて本当に悲しいが世界のSonyが再び復活することを心待ちにしている。 本当にオンリーワンな商品を作ってくれよ!ソニー!!
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井深の葬儀の際、江崎玲於奈は弔辞で以下の内容を述べた。 「温故知新、という言葉があるが、井深さんは違った。未来を考え、見ることで、現在を、明日を知るひとだった」 先を見ることに長けた方だったようだ。
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ソニー創設者の一人にして、技術的な側面を担ってきた井深大さんの日経連載+追記。 東通工創設時の趣意と、今ソニーが陥っている問題のギャップが浮き彫りに。 そして井深氏は早くから警鐘を鳴らしていたことも分かる。 「むしろ規模の小なるを望」んだソニーが、いまや「大経営企業」となってフ...
ソニー創設者の一人にして、技術的な側面を担ってきた井深大さんの日経連載+追記。 東通工創設時の趣意と、今ソニーが陥っている問題のギャップが浮き彫りに。 そして井深氏は早くから警鐘を鳴らしていたことも分かる。 「むしろ規模の小なるを望」んだソニーが、いまや「大経営企業」となってフットワークがズブズブと止まってしまっているのが残念。 新たな文化創造、となると大変に難しいがぜひ復活して欲しい企業。
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