カナダを旅する37章 の商品レビュー
世界で2番目に広い国土面積を持つカナダ。 フランスやイギリスの植民地時代から、西部開拓、世界大戦前後、そして現代にいたるまで、カナダの歴史を37の章に分けて詳しく解説している。 とにかく広く、雄大だけれども、寒冷で厳しい自然環境の中で、先人たちがどのように暮らしてきたのか、とても...
世界で2番目に広い国土面積を持つカナダ。 フランスやイギリスの植民地時代から、西部開拓、世界大戦前後、そして現代にいたるまで、カナダの歴史を37の章に分けて詳しく解説している。 とにかく広く、雄大だけれども、寒冷で厳しい自然環境の中で、先人たちがどのように暮らしてきたのか、とても興味深い。本書の後半ではカナダ文学作品とともに、国の歴史や社会の変容に関するエピソードが紹介されている。 特に、第二次世界大戦の時に発生した日系人の排斥問題は興味深い。太平洋岸の繁栄都市であるバンクーバーから、ロッキー山脈を越えたアルバータ州まで、大人数の日本人が強制移住させられたわけである。アルバータ州は、日本の2倍近くの面積でありながら、北海道くらいの人口しかいない場所。ある日突然財産を取り上げられ、遥か彼方にある、だだっ広い、そして極寒の平原地帯に移住させられる苦労はどれほどのことだったのだろう。関連する文学作品もあるようなので、近いうちに読んでみたい。
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カナダを「旅する」というタイトルだけれど、旅とはほとんど関係ないのかも。カナダを研究する大学の先生方が一般読者向けに書いたものを集めた地域研究書といった感じ。ちょこっとだけつまみ読み。
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