男性不況 の商品レビュー
研究発表の文献に使用した,数少ない男性不況の書籍。データを中心にわかりやすく述べられており,他のジェンダー関連の本に比較して客観性が高いものの,論文集ではないため男性に対する主観的偏見も混ざっている。どの書籍でもそうだと思うが,表やグラフを読み取るときの批判的思考は必要であり,本...
研究発表の文献に使用した,数少ない男性不況の書籍。データを中心にわかりやすく述べられており,他のジェンダー関連の本に比較して客観性が高いものの,論文集ではないため男性に対する主観的偏見も混ざっている。どの書籍でもそうだと思うが,表やグラフを読み取るときの批判的思考は必要であり,本書もそれに相当すると感じた。ミクロからマクロまで,幅広い観点から考察されていて興味深い一冊だった。
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わざわざ「男性不況」という言い方をするのは、女性の不遇な職場環境については問題としないという前提があるのでは?と思い、読み進めてみた。実際にそういった論調に感じてしまった。確かに、高学歴女性が正社員のポストにつくことで男性の正社員ポストが減るということはあり得るし、夫婦間所得格差...
わざわざ「男性不況」という言い方をするのは、女性の不遇な職場環境については問題としないという前提があるのでは?と思い、読み進めてみた。実際にそういった論調に感じてしまった。確かに、高学歴女性が正社員のポストにつくことで男性の正社員ポストが減るということはあり得るし、夫婦間所得格差も拡大するというのは納得できる。事実としてそう語るのであれば、その通りではあるが、著者の女性の社会進出こそがとにかく男性不況を促進したとでもいいたいかのような論調は、読んでいて不快だった。読んでから時間が経ってしまったので、記憶が曖昧です。記憶違いでしたらすみません。
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「1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから、女性の社会進出は目覚ましいものがある。だけれどもその一方で男性は失業率が上がってたり、労働市場における価値が下がったりどんどん不況に陥っているのだ」ということを各種データを引きながら、書いた本。日本の労働市場を考える視点として面白...
「1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから、女性の社会進出は目覚ましいものがある。だけれどもその一方で男性は失業率が上がってたり、労働市場における価値が下がったりどんどん不況に陥っているのだ」ということを各種データを引きながら、書いた本。日本の労働市場を考える視点として面白い。とりあえずこれからは共働きの時代らしいです。(出産とかで奥さんが正社員の仕事辞めたら家庭内での損失は約2億だそう。それは大きいな・・・) 筆者が最後のほうで書いてる経済対策が今まさにその通りになっていて(日本はもっとインフレの方向に経済を持っていくべき。リフレが何なのかやっと分かった・・・)興味深い。
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この数十年の労働市場における日本の男性の価値は相対的に大きく低下している。男性の雇用が100万人以上減少し、平均賃金が下落し、家族を養うことのできない男性が増加している一方、女性の雇用は増加し、男性の賃金格差が大幅に改善されている。男性の雇用を支えてきた製造業や建設業が不振である...
この数十年の労働市場における日本の男性の価値は相対的に大きく低下している。男性の雇用が100万人以上減少し、平均賃金が下落し、家族を養うことのできない男性が増加している一方、女性の雇用は増加し、男性の賃金格差が大幅に改善されている。男性の雇用を支えてきた製造業や建設業が不振である一方、女性が多く働く医療・福祉の雇用が増えている。このような労働市場の「女性高・男性安」傾向により、少子高齢化や格差の拡大、家族のあり方や消費市場の変化が起こっている。男性不況発祥の地アメリカでは、自国通貨安を容認しつつ製造業の輸出拡大策により雇用者数が改善に転じている。
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■男性不況 男女間の給与格差が縮まると、男性並みの給与をもらう「高所得女性」が増える。 この高所得女性と高収入の男性のカップルの増加が、家計間の所得格差を広げる一因になっている。
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男性の雇用が減り女性の雇用が増える社会構造の変化に広く浅く言及している本。テーマは面白いが、結論を言い切らないところも多く、ふわふわした本なので、議論を期待するなら読むべきではない。おいおい小町からの引用かよ、海外で寿司屋になれって結論は例えが下手すぎだろ、などとツッコミを入れな...
男性の雇用が減り女性の雇用が増える社会構造の変化に広く浅く言及している本。テーマは面白いが、結論を言い切らないところも多く、ふわふわした本なので、議論を期待するなら読むべきではない。おいおい小町からの引用かよ、海外で寿司屋になれって結論は例えが下手すぎだろ、などとツッコミを入れながら読んで楽しむのが良いだろう。
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