三つ数えろ! の商品レビュー
創刊25週年を迎えた映像エンターテインメント誌「DVD&ブルーレイでーた」で連載した名物コラム「三つ数えろ!」がついに一冊の本に。映画監督たちが、自身が決めたワンテーマに沿って選んだ3本の映画への“偏愛”を熱~く語る、映画ファンのための、ちょっと変わった名作映画案内。 ...
創刊25週年を迎えた映像エンターテインメント誌「DVD&ブルーレイでーた」で連載した名物コラム「三つ数えろ!」がついに一冊の本に。映画監督たちが、自身が決めたワンテーマに沿って選んだ3本の映画への“偏愛”を熱~く語る、映画ファンのための、ちょっと変わった名作映画案内。 本広克行、堤幸彦、岩井俊二、三池崇史、三谷幸喜、塚本晋也、宮藤官九郎、タナダユキ、西川美和、石井隆、入江悠など日本映画界を代表する映画監督が、自分が決めたワンテーマに沿って選んだ3本の映画について語っていて、それぞれの映画監督の作風のルーツや制作の秘密を知ることが出来る映画ファン必読の本です。 特に印象的だったのは、西川美和が選んだ「アンハッピーエンドの傑作3本」に「ダークナイト」「ギター弾きの恋」「未知への飛行」を選んだ理由について、「人間の深部をえぐり出しているから」と語っていること、清水崇が選んだ「お袋と2人で見て気まずかった3本」に「夢」「素顔のままで」「ショーガール」を選んだ理由について女優の大胆ヌードがあったりしたこと、中村義洋が選んだ「巧みな構成力を学んだ3本」に「バルブフィクション」「ゴッドファーザー3」「リボルバー」を選んだのがなるほどと思えたのが、作風のルーツや秘密を知れて面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
映画監督がテーマを選んで3本の映画を選んでいる。驚いたのは水谷豊主演「青春の殺人者」が2回も選ばれていた事。確かにこの映画での水谷豊は何をしていいのかわからずに悩む青年の役が素晴らしかった。相棒の刑事役とは全く違う演技だった。懐かしい!
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文中の言葉を借りれば「この映画監督の頭の中にはこんな映画がつまっていたのか!」。作家の発想の源泉が分かってとても面白い。現代日本映画が古今東西の名画の流れをどう汲んでいるかが分かる。映画ファンなら読むべきです。廃版になる前に買って。
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