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これでいいのか日米安保 の商品レビュー

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2012/11/25

日米安保とは何か。どの様な歴史を辿り、現段階はどの様になっているのか。派生する問題には、何と何があるのか。なぜ、米国と日本の支配層はここまで日米安保にこだわるのか。無くしていく展望はあるのか。 それらに満遍なく答えることの出来る講師は今や少ない。それが日本の社会運動を弱体化させ...

日米安保とは何か。どの様な歴史を辿り、現段階はどの様になっているのか。派生する問題には、何と何があるのか。なぜ、米国と日本の支配層はここまで日米安保にこだわるのか。無くしていく展望はあるのか。 それらに満遍なく答えることの出来る講師は今や少ない。それが日本の社会運動を弱体化させてきた、と編者は言ってはいないが「事態が大きく変わりつつある」から、「安保に強い活動家の存在がきわめて重要」だとの認識を示す。 大きなデモは起きる様になった、しかし、次の段階に進む為には「雰囲気で運動」していては絶対にいけない。社会の動きを根本から捉えることが必要なのである。原発の導入が米国の介入と日本財界支配層の強力なテコ入れだったことは、聞いて成る程と思っても、それが現在のオスプレイの問題と有機的に結びつかない様では、次の一手が打てないのである。 個人的には、この135pの略年表の最後の所、新ガイドライン(1997)から2プラス2(2005)で新たな段階に入っていたことは知ってはいたものの、「防衛計画の大綱」(2010)の「動的防衛構想」の具体的イメージや、今年野田首相がしらっと行ってきた「日米間の動的防衛力の発表」(2012年5月)は、今回でやっと頭に入った。また、アジアの流れは完全に非核非同盟に向かっており、日中米も止めることは出来ない、という分析は説得力を持っており、十分に注目・研究して行きたいところである。 2012年10月17日読了

Posted byブクログ