われらが背きし者 の商品レビュー
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2020.7 1/5で離脱。読みにくいこと甚だしく、ストーリーは頭に入ってこないし堪らず中断しました。 といったところで読む本がなくて再度挑戦。 再挑戦しなきゃよかった。登場人物は多くてゴチャゴチャだし、訳も文脈がわからない、とっ散らかったような文だし、ラストも池澤夏樹さんの帯、ボーゼンとはなんでボーゼンなのかさっぱりわからなかった。とにかくよくわからない本でした。
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ジョン・ル・カレ著。ロシアマフィアとイギリス諜報部との橋渡しを偶然やることになったカップル。みんなゴールに向かって必死にやってきたのにこの結末はあっけない。エンターテイメントとしては面白かったです。
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翻訳がよいのか読みやすい。映画のための予習。ペリーはユアンマクレガーにしか見えない。映画を見てから読んだほうがよかったかも。 ちょっと『ホームランド』を思い出す展開なところもあり。
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やっっと読み終えた。 長かった… 難解だった… でもちょっとだけ、ルカレを読むこつがつかめてきたかな?? 最後まで読もうと思えました。
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現実に有りそうな話と「ありえないだろぉ..」と云う 間くらいのお話が好きな私にとっては面白かった。 展開重視よりも人間関係や心理描写が絶妙で緻密に描かれているところも〇。 ただ、現代のマネーロンダリングと諜報部の動きが詳しく描かれていると期待した分、星一つマイナス...ということ...
現実に有りそうな話と「ありえないだろぉ..」と云う 間くらいのお話が好きな私にとっては面白かった。 展開重視よりも人間関係や心理描写が絶妙で緻密に描かれているところも〇。 ただ、現代のマネーロンダリングと諜報部の動きが詳しく描かれていると期待した分、星一つマイナス...ということで。
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ジャンルはスパイ/エスピオナージュだけど筆力は純文学、というのがル・カレ先生だけど、今回のテーマはロシアとマネーロンダリング。1931年生まれだから今年82歳。この年になっても小説書き続けているの凄いよね。作品自体のクオリティもまったく落ちていないところが凄い。
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ル・カレの最新作は、ロシアの新興財閥の闇だった。相当、ロシアマネーについては、関心と危機感が強いのだろう。過去にも取り上げたにもかかわらずの再挑戦だった。テーマの怖さもそうだが、今回驚いたのは、国際的陰謀に巻き込まれてしまう若い男女と再起を期した中堅スパイの葛藤。若い男女の瑞々し...
ル・カレの最新作は、ロシアの新興財閥の闇だった。相当、ロシアマネーについては、関心と危機感が強いのだろう。過去にも取り上げたにもかかわらずの再挑戦だった。テーマの怖さもそうだが、今回驚いたのは、国際的陰謀に巻き込まれてしまう若い男女と再起を期した中堅スパイの葛藤。若い男女の瑞々しさは眩く、中堅スパイはあまりにもの悲しい。常に進化を続けるル・カレは、今回も見事に凄さを見せつけた。
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風邪が治って静養中に一気に読んでしまった。今までのル・カレ作品の読書経験で、このように一気に読めた事は無かった。頭がすっきりして体が動きたくないというタイミングが良かったのかもしれない。 「ナイロビの蜂」辺りからの作品は、それ以前の作品よりずっと読みやすくなっているけど、他の...
風邪が治って静養中に一気に読んでしまった。今までのル・カレ作品の読書経験で、このように一気に読めた事は無かった。頭がすっきりして体が動きたくないというタイミングが良かったのかもしれない。 「ナイロビの蜂」辺りからの作品は、それ以前の作品よりずっと読みやすくなっているけど、他のスパイ小説に比べれば断然読むための努力が必要である。そして、問題意識や想像力が必要である。そうではなければ、銃撃戦なし、カーチェースなし、ほとんどアクションなしのこの「スパイ小説」を味わうことはできない。読み手である自分が年を取ったほうが読み応えがあるのはなぜだろう?たぶん、安易なアクションや絵空事のようなカタルシスを信じないひねくれものになったからかもしれない。今までは電車内で読む事が多かったのだけど、やっぱり腰を据えてじっくり読み味合うものなのだと実感した。今までの作品も読み直してみようと思う。 この作品の底流には怒りずっとくすぶっている。それがラストまでずっと、そっと、ときに希望を感じさせたり、世界を冷酷に見せたりしながらも、静かに怒りが続く。それが著者の怒り方なのだろうな。最後にそれが弾けるのだけど、その弾け方が衝撃的だった。冷徹に世界を見据えているからこそのラストなのだろうし、これが作者の怒りの表明なのだろうと思う。そして、なによりこれは安易な娯楽小説ではない。ハッピーエンドで終わらせられない苦悩がきっと作者にあるだろう。 冷戦が終結してスパイ小説のネタはなくなるなんて話もあったけど、大国対立などとは比べ物にならない、もっと見えづらいもっと邪悪なものが現実の問題として存在しているのだとル・カレの小説は教えてくれている。
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