わが友の旅立ちの日に の商品レビュー
さらっと流れるように文章が書かれているけれど、引き込まれました。 最後の「オランダイチゴ」にあるライオンのことを読んで、この本のタイトルが『わが友の旅立ちの日に』というのが、そういうことかと納得。 この本を読んで、『走れメロス』に関するモヤモヤがスッキリしました。 菊池寛にも興...
さらっと流れるように文章が書かれているけれど、引き込まれました。 最後の「オランダイチゴ」にあるライオンのことを読んで、この本のタイトルが『わが友の旅立ちの日に』というのが、そういうことかと納得。 この本を読んで、『走れメロス』に関するモヤモヤがスッキリしました。 菊池寛にも興味を持ちましたし、『滝口入道』を読んでみたいと思いました。 「本を読んで、自分で考えることが大切なことはかわらない」との著者の思いが伝わってきました。
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献本。ずっと積読だった。 せっかく新刊をいただいたのに、日常に忙しさの中でゆっくりページをひらくこともせず(読み始めさえすればはずみがついたはずなのに)、もっとはやく拝読して、こまごまとした気持ちをお話してみたかったと思ってももう後の祭りなのだった。 タイトルも姿もまったく違う...
献本。ずっと積読だった。 せっかく新刊をいただいたのに、日常に忙しさの中でゆっくりページをひらくこともせず(読み始めさえすればはずみがついたはずなのに)、もっとはやく拝読して、こまごまとした気持ちをお話してみたかったと思ってももう後の祭りなのだった。 タイトルも姿もまったく違うが、暮しの手帖に連載した「ZEROより愛をこめて」(→単行本になりのちに「君は大丈夫か」と改題してちくま文庫に)の気持ちを改めてつたえる作品という位置づけ。いくら時代がかわっても「本を読んで、自分で考えることが大切なことはかわらない」という一心を伝えるべく書かれている。 冒頭の切り絵「お前はピエロ」と巻末のあざみの花を背景にした「わかれの歌」になんともいいようのない哀しみがこもっている。
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とても真摯に若い人に向けて問題提起をしてくる。古臭いなとか、正直そこまで考えないし、杞憂にすぎないンじゃない?とか、芯がありすぎて堅いとか、齟齬をまるっと全てわかりきった上で、尚まっすぐに問いかけてくる。思う先にあるものは考えないと打破できないが、考えると思いに捉われる。「わたし...
とても真摯に若い人に向けて問題提起をしてくる。古臭いなとか、正直そこまで考えないし、杞憂にすぎないンじゃない?とか、芯がありすぎて堅いとか、齟齬をまるっと全てわかりきった上で、尚まっすぐに問いかけてくる。思う先にあるものは考えないと打破できないが、考えると思いに捉われる。「わたしは考える、だからわたしはある」
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