トコトンやさしい下水道の本 の商品レビュー
下水道についてのあれこれ。 このシリーズを読むと、普段なにげなく使っているものはこんなに考えて創られているのか、と感動する。 ひとつひとつのページはわかりやすいけれど、並べ方がイマイチ。 難しいところと易しいところ、比較的専門的なところと雑学的な部分が脈絡なく出てくる。 専門の...
下水道についてのあれこれ。 このシリーズを読むと、普段なにげなく使っているものはこんなに考えて創られているのか、と感動する。 ひとつひとつのページはわかりやすいけれど、並べ方がイマイチ。 難しいところと易しいところ、比較的専門的なところと雑学的な部分が脈絡なく出てくる。 専門の人だからなにが専門用語なのかわからないんだろうなとは思うけれど、よくわからない言葉が多い。で、その言葉の説明がだいぶ後のほうで出てきたりする。 急いで書いたっぽい文章で、「~により~により」など、チェックミスが目立つ。 ミスじゃないけど「ろ過」「管きょ」など、かな混じりの用語は読みづらい。私は漢字にルビのほうが好きだ。 でも全体としては面白い。 「避難する権利」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/400270839Xに、「除染」は「移染」であって、ただ場所を移動させるだけだとあった。 雨水の通り道を知って、ああそういうことかと思った。 そのまま河川に流すにしろ、下水道を通るにしろ、「除染」された水は広がっていく。 下水道やゆきつく先の放射能って調べられているんだろうか。すごく気になる。 1900年に内務省生成局長の後藤新平の発言。下水道は収益性がないから公営でやるべし。 当たり前なんだけど、まっとうな考え方だ。 現在でも下水道は利用料と税金で運営しているけれど苦しい部門らしい。 で、汚泥やリンやエネルギーなど、使えるけれど使っていない資源がたくさんあるらしい。 そんなら発電して売ればいいんじゃないの?と思うのは素人考えなんだろうか。 汚泥などの比較的リサイクルがすすんでいる部分はどうなっているんだろう。売ってるんだろうか。利益はどこにいくんだろうか。その辺も知りたい。
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