いじめ加害者を厳罰にせよ の商品レビュー
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タイトルがなかなかセンセーショナルなものかもしれない。しかしそのように感じる人ほど、本書を読んでみた方がいいだろう。 「学校」が「聖域」として「治外法権」状態であるため、いじめは隠ぺいされ、なかったことにされてしまう。 いじめる側からすれば大した害はなく(呼び出される程度)、「楽しい」わけだから利しかないのが現状である。 ときに、解決に導こうとするケースもあるかもしれないが、それはむしろ、その学校なり先生なり保護者なりが素晴らしいということであって、こういうケースがあるから現状を変えていく必要はないということにはならない。 「いじめ」という言い方をやめるべきという話を聞くことがあるが、学校の治外法権状態が終われば、自ずと変わるような気がする。 学校における「いじめ」の本ではあるが、2章の「いじめ発生のメカニズム」は他の集団においても適用して考えることができるので一読の価値はあると思う。 著者の『いじめの構造』と並行して読んだ。 本書の方が読みやすいと思う。 内容的にはかぶっている部分もある。
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主にいじめ問題について教育現場の責任を指摘するけれど、少し極論。いじめ自体は学校制度の内側だけではなくて、実は課外の活動や社会でもありふれているものだ。そのすべてを学校社会の構造的な問題のように考えるのは難があって、必ずしもそうではないというような気がした。ただ、いじめ問題につい...
主にいじめ問題について教育現場の責任を指摘するけれど、少し極論。いじめ自体は学校制度の内側だけではなくて、実は課外の活動や社会でもありふれているものだ。そのすべてを学校社会の構造的な問題のように考えるのは難があって、必ずしもそうではないというような気がした。ただ、いじめ問題についての実例や「ノリ」についての筆者の考え方は、実際にいじめられた経験のある人なら理解できるものも、多くあったと思う。
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学校制度の廃止は暴論のように思える。WHOの報道機関への対応や、スタンフォード監獄実験、いじめ報道の検証の話は参考になった。
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