白馬の騎手 他一篇 の商品レビュー
2011/1/12 読了。 独文レポートの課題として購読。 旧字体で最初は読みづらく思いましたが慣れると特に気にならなくなりました。 気になったのは、 ・二重の枠物語構成 ・執拗なまでの個人名 ・かもめ ・ねずみ ・迷信と科学、キリスト教と殉教 など。 さて、どう論じようか。
Posted by
同じものを3冊持っています。 ひとつは昭和32年の第12刷、あとの二つは1988年第14刷、岩波文庫のリクエスト復刊時のもの。 版は一緒なので、3冊とも全く同じと言ってもよいと思います(奥付が違うだけ)。 古い本がすでに古くなっていたので(そりゃ当たり前じゃて)、リクエスト復刊の...
同じものを3冊持っています。 ひとつは昭和32年の第12刷、あとの二つは1988年第14刷、岩波文庫のリクエスト復刊時のもの。 版は一緒なので、3冊とも全く同じと言ってもよいと思います(奥付が違うだけ)。 古い本がすでに古くなっていたので(そりゃ当たり前じゃて)、リクエスト復刊のときに「念のために」2冊確保しました。 それほど、私は『白馬の騎手』が自分の許から消え去ることを恐れたのです。 旧字体、旧仮名遣いが、むしろ懐かしい。 叙情詩人、短篇作家であるシュトルムの最後の作にして唯一の長篇。 ハウケ・ハイエン堤防監督官。 嵐の中、蹄の音も喘ぎも聞かせず堤防を駆け抜ける白馬。 『夜叉ケ池』をも思い起こさせるクライマックス(どっちが先でも、互いに知っていなくてもいいのです、今は芸術の影響の先後関係を論じているのではないのですから)。 「進め、白馬。」
Posted by
- 1