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自治体職員のための問題解決マネジメント入門 の商品レビュー

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2018/06/07

本書は、自治体職員の仕事である地域の問題の解決のために、自治体職員に求められている問題解決能力を強化するための入門書である。自治体職員が地域の問題解決を多彩なメンバーと協働していくプロセスを成果実現に向けてマネジメントしていくことについて、①考え方面、②進め方面、③参画者面、④能...

本書は、自治体職員の仕事である地域の問題の解決のために、自治体職員に求められている問題解決能力を強化するための入門書である。自治体職員が地域の問題解決を多彩なメンバーと協働していくプロセスを成果実現に向けてマネジメントしていくことについて、①考え方面、②進め方面、③参画者面、④能力面から提案しており、具体的な事例を交えた問題解決の考え方、進め方とともに、戦略策定、マーケティング、マーケティングリサーチ、CS調査、ベンチマーキング、事業評価、事業立案支援(ALPS)のほか、業務の標準化、見える化など自治体での問題解決活動に活用できる手法・ツールを紹介している。また、組織としての問題解決力の発揮に向けて管理者や管理部門に求められる役割、活動、手法についても事例を交えて提案している。 「活動重視型」業務スタイルから、「成果重視型」に変えていくことが必要という基本的考え方に共感するとともに、自治体職員として問題解決マネジメント力を高めていく上で合理的かつ実践的な内容だと感じた。特に、ベンチマーキングについて、単に成功(とされる)事例を聞くというのではなく、自部門で起こるであろう改革への障害を想定し、それらをいかに克服したかを聴き出すことが最大の目的であるという指摘にはっとさせられた。

Posted byブクログ