後悔と真実の色 の商品レビュー
刑事もののストーリーは、癖はあるが優秀な刑事が難事件を解決することが多いという印象があった。 が、 癖どころか非常に泥臭い日常の生活を背負った刑事たちばかりが出てくる ミステリーとしても面白かったが、群像劇としても非常に面白かった
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2010年第23回山本周五郎賞 若い女性を襲う連続殺人事件 警視庁捜査一課のエース西條も捜査に加わる 彼は事件解決を最優先するあまり 警察組織から 排除されていく ミステリーとは知らず 警察小説とも知らず 貫井さん初読み 事件は4件、そして元エースも狙われる ラストまで読む...
2010年第23回山本周五郎賞 若い女性を襲う連続殺人事件 警視庁捜査一課のエース西條も捜査に加わる 彼は事件解決を最優先するあまり 警察組織から 排除されていく ミステリーとは知らず 警察小説とも知らず 貫井さん初読み 事件は4件、そして元エースも狙われる ラストまで読むと 事件の構成は巧いなと思わせるのだけど、犯人は、早い段階で察しがつく それに気づいた上で楽しめば良いのかと思う ミステリー部分も楽しめるのですが 700ページほどの長編 今野さんなら350ページくらいで解決しそう 組織の中の男同士の嫉妬 ここがかなりの部分を占めます ナイルパーチの女子会で女子同士の怖さを読みましたけど 男子もなかなか 大人ぶって表面を適当にいなしている分 嫉妬も奥底に澱んでる 大人の男子もそうですか、と多少安心しました エースから無職への転落 まさか、その当日から奥さんと別れ ホームレスは無理があるかしら まあその経験から 過去の自分の言動を 振り返ったりするので必要なのでしょう 続編もあるらしいので、このどん底からの 物語があるのではと 想像しております
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かなりの長編ながら一気読み! 切れ者の西條刑事の生活が途中からどん底に落ちるのがびっくりした。 主人公の刑事がホームレスになるとは。。 薄気味悪い連続殺人事件だったけれど、ネットの書き込み等小細工がきいててなかなか面白かった。
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現代の人の繋がりの希薄さや倫理観の低下を描出し、西條の少しの掛け違いから生まれた状況が絡み合い、加速度的に読むスピードが上がってしまう。そんな本。
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「慟哭」の衝撃的な読み応えが印象的な貫井徳郎ですが、本作も非常に読み応え抜群で、一気に読み終えました! 警察内の人間関係や心理模様が巧みに描写されており、映画を観ているような感覚で楽しめました。 これは「慟哭」とともに貫井徳郎を代表する一冊だと思います。
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犯人逮捕を掲げ、ひとつにならねばならない警察組織であるのに、それぞれの思惑、嫉妬、焦り、等々が絡み合い、決して一筋縄ではいかない…。そして、中盤から話が動き出す。 登場人物、特に妻の秋穂や美叡の描写は男性目線で描かれている女性像だな、と感じた。
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面白かった。先に、宿命と~、の本を読んで、西條さんが優秀なのになんでクビになったのかしら?と思い真実の~を読み始めた。 家庭内不破で、浮気し、発覚→退職ね。 妻にも問題あるはあると思うが、結婚したんだから責任は同じ、しかも西條さんから口説いてる?よほどいい女だったのね。 今回の犯人は、警察官。ありがちな話だけど、面白かった。ミステリーだけでなく、途中のサスペンス要素も大事です!!
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これまでに読んだ貫井氏の作品の中で1番面白かったです。 若い女性ばかりを狙い、指を切断し、持ち帰るという連続殺人が発生。 捜査にあたる警視庁捜査一課の「名探偵」西條は、その優秀さと、コミュニケーション力の欠如さ、外見の良さから、やや孤立した存在だった。 殺人が重ねられる度、大き...
これまでに読んだ貫井氏の作品の中で1番面白かったです。 若い女性ばかりを狙い、指を切断し、持ち帰るという連続殺人が発生。 捜査にあたる警視庁捜査一課の「名探偵」西條は、その優秀さと、コミュニケーション力の欠如さ、外見の良さから、やや孤立した存在だった。 殺人が重ねられる度、大きくなる捜査本部を嘲笑うかのような犯人の行動。 そして同時に西條に対する個人的な嫌がらせが始まり-。 単なる推理小説ではなく、様々な警察官の心情、人生が描かれており、罪に問われる事ではないが他人に話すのは憚られる、嫉妬、嫌悪。 正義感が強い故に同時に生まれる罪悪感、自責の念。 肩書きを奪われて初めて知る、己の弱さ。 そういった心理を巧みに組み込みながら、読み手に推理を楽しませる技巧が際立つ一冊。 西條が自身の不倫を「ふたりで分かち合う罪。決して誰にも言えない、だが胸を張って誰彼ともなく自慢したい震え」と表現していたのが、個人的には心に残りました。 2014年40冊目。
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700ページ近い大部。 でもグイグイ惹かれて一気に読んで寝不足。 最後の方は、ここまで引っ張ってどんな結末を用意しているのだろうか?と。つくづく自分の敵は己だという事や、人間は欲望とインセンティブの奴隷だという事を認識させられる物語だった。 作品紹介・あらすじ "悪&...
700ページ近い大部。 でもグイグイ惹かれて一気に読んで寝不足。 最後の方は、ここまで引っ張ってどんな結末を用意しているのだろうか?と。つくづく自分の敵は己だという事や、人間は欲望とインセンティブの奴隷だという事を認識させられる物語だった。 作品紹介・あらすじ "悪"を秘めた女は駆除する-。若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査一課のエース西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。これは罠なのか?男たちの嫉妬と裏切りが、殺人鬼を駆り立てる。挑発する犯人と刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ。第23回山本周五郎賞受賞作。
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