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クロク、ヌレ! の商品レビュー

3.1

25件のお客様レビュー

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2012/11/07

私が死んだ時、代表作と呼ばれるのはこの作品であってほしい。という帯につられて読んでみたが、これが?!とがっかり。いや、わたしには合わなかっただけかもしれないが、フジコや弧中症、女ともだち、といった作品のほうがインパクトがあって面白かった。 真梨さんの作品のタッチはだいたい分かった...

私が死んだ時、代表作と呼ばれるのはこの作品であってほしい。という帯につられて読んでみたが、これが?!とがっかり。いや、わたしには合わなかっただけかもしれないが、フジコや弧中症、女ともだち、といった作品のほうがインパクトがあって面白かった。 真梨さんの作品のタッチはだいたい分かったけど、もういいかなっていう感じ。

Posted byブクログ

2013/06/10
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今回の真梨幸子さんの作品は今までのストーリーとイヤミス感がたまらなかったのに。 なぜか今回はなんとなく納得いかなかった感じでした。

Posted byブクログ

2012/11/05
  • ネタバレ

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〈あらすじ〉 母は売れない無名画家だった伯父の作品を収集していた その訳は、昔伯父が弟である父の金食い虫だったから そのことで母が怒って仕送りを断ったら 伯父は猟銃で自殺して、父も後を追って自殺した だから母は自分のせいだと思って贖罪として作品を集め さらにはHPを立ち上げて伯父を世間に広める活動を行っている。 ある日、有名作家が事故死した その作家の大ファンだった広告プランナーの女性が 次回の広告企画アイデアで悩んでるときに その有名作家と無名画家が知り合いだったことを知り さらにその無名画家は猟銃自殺ではなく有名画家が殺したのでは? と思い至り、無名画家を現代のゴッホのように祭り上げて 広告企画に連動させようと決める。 有名作家の家族は借金苦だから本が売りたいし、保険金が欲しい 広告プランナー女はこの企画で成功して不動の地位を築きたい そして母は無名だった伯父が世間に知られることを望んでる。 三者三様Win-Winの関係で上記作戦は成功した でもそこでそれぞれの秘密が明らかとなる。 母がコレクションしていた伯父の手紙の順番の真意 伯父はだれに殺されたのか 有名作家は事故死でなく殺人だった、その犯人とは? <感想> 作内で主観視点がグルグル入れ替わるのが面白かった 中盤からの盛り上がりは良かった 女ドロドロ系はほとんど無く、オチではあまり驚かず

Posted byブクログ

2012/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ものの見事に真梨幸子中毒となり、最近いちばん好きなジャンルがイヤミスな気が するオレ(^^;)。この「クロク、ヌレ!」は、ようやく文庫化された女史の初期作品 の一つ。既に絶版の単行本に5,000円以上の高値が付いていた、ある種幻の作品。 コレ、今まで読んだどの真梨幸子作品よりもインパクト強いかも。 フジコの時もそりゃあびっくりしたのだけど、この作品のジワジワ来る悪意の塊も 背筋が凍る。物語の展開だけでもかなりスリリングなのに、男の嫉妬や女同士の ドロドロが絶妙に絡んで来るから、とにかくもう目が離せない。 ここにブライアン・ジョーンズとかゴッホとかいう稀代の実在芸術家がサラッと 登場してきちゃうのだから、面白くならないワケが無い。 そしてこの本、珍しく読むのに時間がかかった。 理由はいつの間にか語り部が変わっている三人称表現で、途中で何度か読み返しが 必要になるほど。ただこれは印象が悪いのでは無く、良い意味でのもどかしさを生 み出してくれる気が。いやぁ、どっぷりハマりました。お見事です! あとは同じく幻の作品、「えんじ色心中」を残すのみ。一刻も早く文庫化を!

Posted byブクログ

2012/10/17

"クロク、ヌレ!"真梨幸子著 講談社文庫(2012/10/16発売) (2008年9月発売 講談社単行本の文庫版) ・・・自宅のプールで謎の死を遂げた流行作家、ジョー・コモリ。彼の人生を”黒く塗りつぶした”無名作家岩代彰夫の生涯とは? 彰夫の生前、常に対立し...

"クロク、ヌレ!"真梨幸子著 講談社文庫(2012/10/16発売) (2008年9月発売 講談社単行本の文庫版) ・・・自宅のプールで謎の死を遂げた流行作家、ジョー・コモリ。彼の人生を”黒く塗りつぶした”無名作家岩代彰夫の生涯とは? 彰夫の生前、常に対立してきた彰夫の弟の妻、久仁枝。が、久仁枝は何かに取り憑かれたように彰夫の遺作を追い始める。その書簡の中にはジョー・コモリが彰夫の死に関係するかのような記述も存在した。 新製品の広告企画のため、ジョー・コモリを追っていた広告代理店社員の喜代美とプランナー・ミチルは彰夫の存在を知り、新製品・ジョー・彰夫の三点を結びつけた一大プランニングを構想する。 その鍵はジョー・コモリが彰夫を殺害したとする物だった。 果たして、ジョー・コモリは彰夫を殺害したのか。また、ジョー・コモリの死の真相は? そして一大プランを描いた真のプランナーとその目的は? ・・・ラスト、三ページでヤラレました。注意して当たりをつけていたつもりだったんですが、私の考えは早々と否定されてしまいましたわ。(笑) あと、真梨幸子はやはり女の妄執の書き方がえげつない感じがしますね。中心人物を語った訳ではないわずか数行の記述からもえぐい感じがしました。(久仁枝を叱り飛ばした知人や久仁枝と彰夫の弟を繋げたY子等。) びっくりしたというなら、読後感が比較的爽やかになるラストだったでしょうか。 女性やどんでん返し系の話が好きな方におすすめかと。 (文庫版ということで読了済の方には最新作の”四○一二号室”がおすすめ。”最新作”だけあって本作より洗練されているように感じました。) ・・・(以下、作品とはまったく関係のない記述です。) 作中に”「だって、お姉ちゃん、最近、綺麗になった」というか、化粧が濃くなって、着る服が派手になっただけだが、それは言わなかった。”とあるのですが、女性のファッション程すごいトリックはないわなぁ。 綾辻行人の”十角館”よりびっくりしますわ。(笑) ”目を大きく見せるカラーコンタクト”や”胸を小さく見せるブラ”とか。 最近、知ったのは”ナチュラルメイク”。 ”薄いメイク”と考えてたんですが、その真髄は”メイクをしていないように見せるメイク”だそうです。 すごいトリックだ・・・。

Posted byブクログ