映画「赤い季節」×SNAKE ON THE BEACH公式ガイドブック の商品レビュー

芸術・芸能・エンタメ・アート

2012/10/20

以下、非常に批判的です。
書き手は『チバユウスケの音楽』に詳しくないです。
それでもいい方のみお読みください。

これは一般的な、今まで自分が映画だと思って楽しんでいたものとは違うものだったようだ。
映画にパンフレットはなく、この公式ガイドが映画館でパンフ代わりに売られている。
ビレッジヴァンガードでも売ってたので、読んでから、
それでも「観に行きたい！」と思えば、観に行くといいと思います。

映画というより、音楽にあわせて作られた映像、どっちかというとMVに近い存在だった。かといってMVじゃないんだけども、正直MVでもいい内容の薄さにがっかり…

それともいうのも映画だと思って観たから。
MVの豪華版だと思ってみれば、もう最高にすばらしい。

これビールだよ、って言われて麦茶飲んだら「ぺっぺっ」ってなるでしょ？
麦茶だよ、って言ってくれればおいしく飲めるんだけどね。

手垢のついた言い回しが多く、陳腐なキメ台詞がことあるごとに登場し、辟易する。

主人公役の新井くんはガイドブックで、
「あまりにかっこ良すぎる台詞は自然な感じに変更してもらった」というようなことを言っていた。そのおかげか、新井くんの役にはそういう台詞がなかったことが救いだった。
あとは無口気味のミュージシャンの彼、無口なのでこれもよかった。たくさんしゃべらされた風吹ジュン、村上くん、田口トモロヲ、みんなすばらしい役者さんなのに、あんな台詞言わされてかわいそうだ。

脚本が悪い？
MVの延長だと宣伝しなかったのが悪い？

犯人探しをしても仕方ない。せっかく新井くんが主役の映画だったのに…残念でなりません。
いくつか感想を探して読みましたが、
「新井くんカッコいい！」ばかりです。自分の見方が間違っているのかな。不思議。
下品でどうしようもない役だった「ゲルマニウムの夜」の新井くんの方が、尖っていて、めちゃくちゃで、欲望にあふれていて、情けなくて、よっぽどカッコ良かったなあ。