定年と幸福 男の老後力 の商品レビュー

鷲田小彌太(著者)

2024/06/07

全7章で構成。基本形から発展形と段階的に整理し記述されている。
よくそれ程理論的に整理せず、ただ思い付きをそのまま記述している、ただ数多く出版したいとの狙い？で、大半が当たり前と思える内容、そんなこと分かっている、取り上げる事例もありふれたものと思われる本が多かった。
でもこの本は違う。ゲラが出来るまでの下調べが凄い、考え方が深いのだ。下調べ原稿かきあげまでに半年、更に校正に半年、計1年をかけていると言う。取り上げる事例も、その分析も深い。
ただ、難しくて何回か読み直さないと理解できない部分も結構あった。自分の読解力、理解力の低さを感じる。いつか、もう一度読み直し、この欄に2度目の感想を書きたい。

2018/02/05

老人は無責任で頑固。学んでも賢明になる事は無理。等、題名とは異なり老害について述べられている。基本的には定年後に何かを始めようとしても遅いという事だろう。また、「高齢者のスポーツはバカになる」が著者の持論のようだが、これについては根拠を提示してもらいたい。全体的には説教になっており、もうちょっと哲学者らしい考察が欲しいところ。