茶経 全訳注 の商品レビュー
茶経 全訳注 著:布目潮渢 講談社学術文庫 中国のお茶の本、わびさびではなく、薬としてのお茶の本、ガイドブック 作者は、唐・宋代の人 構成は、 原文、訳文、語釈、校異 そして、各章ごとに、まとめがある ■お茶とは ・お茶の効用は寒、熱が出てのどが渇き気鬱になり、頭痛がした...
茶経 全訳注 著:布目潮渢 講談社学術文庫 中国のお茶の本、わびさびではなく、薬としてのお茶の本、ガイドブック 作者は、唐・宋代の人 構成は、 原文、訳文、語釈、校異 そして、各章ごとに、まとめがある ■お茶とは ・お茶の効用は寒、熱が出てのどが渇き気鬱になり、頭痛がしたり、眼がしばたくような時に飲めば治療できる ・お茶を摘む時期を間違えると病気になる ・お茶を飲みすぎても病気になる ■製茶器具 ・茶摘みのかご、かまど、せいろ、こしき、きね、うす、規(茶を計る道具)、承(うけ台)、うけ台にひく布、ふるい、きり、くし、焙炉(ほいろ)、竹串、棚、育(貯蔵器) ■製茶法 ・茶摘みは2~4月 ・茶摘みは、晴れていて、雲のない日にする。蒸し、搗き、叩き、焙り、穿(とお)し、乾燥する ・できあがった茶は、ちぢまって小じわがよったようなものがある、いろいろな形のものがある ・茶摘みから、包みに入れるまでの手間は7段階、お茶の等級は8等級ある ・お茶の良し悪しは、つや、黒さ、でこぼこの有無できまる ■茶器:お茶を点てる道具 ・風炉、筥(きょ)[炭取]、炭割、火箸、釜、釜敷、茶ばさみ、紙袋、羽箒(はぼうき)、羅合(ふるいとふたのセット)、茶杓、水指、水こし、ひしゃく、竹箸、塩入れ、塩さじ、湯冷まし、茶碗、茶碗入れ、たわし、ささら、水こぼし、茶かすいれ、茶巾、茶棚、茶器籃(かご) ■茶のたて方 ・火の立て方 ・木炭のくべ方 ・水、山水が上、江水は次、井水は、下。水のくみ方 ・湯の沸かし方、わずかに音がするのが一沸、泡があがるのが、二沸、ぐらぐら煮えたつのが、三沸 ・一沸のとき、水の量に合わせて塩で味をととのえる、二沸のときに、お茶の量をはかって中心におとす、泡立ちはじめたら、組みだしておいた湯でこれを止めて茶の華を楽しむ ・第一煮で水膜が雲母のようになるので、すてる。1,2,3煮のものを用いて、4,5煮のものは、ひどく渇いている時以外はのまない ・一升で五椀に分ける ・お茶の味は薄目にする ■お茶の飲み方 ・渇きをとめるには水をのみ、憂いといかりをのぞくには酒をのみ、混迷と気をはらうには茶をのむ ・太古はお茶は王者ののみものであったが、唐代になって庶民も茶をのめるようになった ・お茶を飲むには9つの難しい点がある。製茶、茶の飲み分け、茶器、火、水、あぶり方、粉末の仕方、煮立て方、飲み方 ・3人でのむのがいい、5人、7人といい。 ■茶の資料集 ・魯の周公旦、斉の相、晏嬰など、古典からお茶の記事を紹介する、漢詩なども。 ■お茶の産地 中国でのお茶の名産地の紹介、どこだか、よくわからない ・山南では、峡州 ・淮南では、光州 ・浙西では、湖州 ・剣南では、彭州 ・浙東では、越州 ・黔中(けんちゅう)では、思州、播州、費州、夷州 ■略式の茶のたて方 ・野点の器具、7種。 ・どういう茶器をもっていけばいいのか ■茶経全体を一幅の図にしておけばよい 目次 凡例 茶経 巻上 「一之源」(一、茶の起源) 「二之具」(二、製茶器具) 「三之造」(三、製茶法) 茶経 巻中 「四之器」(四、茶器) 茶経 巻下 「五之煮」(五、茶の煮たて方) 「六之飲」(六、茶の飲み方) 「七之事」(七、茶の史料集) 「八之出」(八、茶の産地) 「九之略」(九、略式の茶) 「十之図」(十の図) 参考文献 解説 索引 ISBN:9784062921350 出版社:講談社 判型:文庫 ページ数:460ページ 定価:1490円(本体) 発売日:2012年10月10日第1刷 発売日:2018年08月01日第3冊
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