「橋下維新」は3年で終わる の商品レビュー

川上和久【著】

2015/11/16

古来の独裁者、カエサル、ナポレオン、ヒトラーに橋下徹をなぞらえて分析した一冊。
2012年著。

彼らと比べて橋下が小粒なのは当然として、実際に彼らがどのようにして台頭して政権を握り、そして最終的には暗殺や敗北を帰したを考え、橋下の方向性を示している。

くしくもその3年後に大阪都構想で挫折して、政界引退をした今（復帰が噂されてるものの）、非常に説得力があった。

2012/11/27

タイトルには終わるとあるが、中身は世論のコントロールを間違うと危険だよ。としか言ってない。
それはそれで良いのだが、タイトルの勢いには負けてます。本の品位を落としていると、思います。

さて、本書は主に世論、マスメディア、対決構造の演出、キーワードによる刷り込みといった政治における大衆イメージの生成手法について述べています。また、その効果、危うさをナポレオン、ヒトラー、もう一人(カエサル？)を引き合いに解説している。

とかく橋下氏と云うとその政治手法というかマスメディア露出によるイメージ戦略で語られることが多いと感じます。橋下氏の思想や政策について解説してくれるといいのだが。

本書に書かれていることはなにも橋下氏に限らない一般論と感じました。

2012/10/19

橋下大阪市長の政治手法を、過去に独裁政権を作り出したカエサル、ナポレオン、ヒトラーのものと比較しながら、海外の政治学者の言説を取り入れつつ分析・検証した本。
毎日流される橋下氏のニュースをどう解釈すべきかの指針を与えてくれる意味で、これまでの礼賛本・批判本とは一線を画する優れたもの。
もう少し具体例を挙げながらの検証を取り入れれば、より素晴らしかったが、新書としては出色。