一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する の商品レビュー
タイトルがめちゃくちゃ好き。聖書の二次創作とか読んだことないもはやすごいニッチな同人誌の世界…これが商業でも受け入れられるんだ〜とちょっと、勇気が出た…受け入れられるには筆力はもちろん必要だけど! 『レギオンの花嫁』全く意味わからんくてでも一文一文は別に難しいこともないので読む...
タイトルがめちゃくちゃ好き。聖書の二次創作とか読んだことないもはやすごいニッチな同人誌の世界…これが商業でも受け入れられるんだ〜とちょっと、勇気が出た…受け入れられるには筆力はもちろん必要だけど! 『レギオンの花嫁』全く意味わからんくてでも一文一文は別に難しいこともないので読むのは読むんだけどなにを読んでるのかは全くわからなくてそれが面白かった。わたしの方の土台に何があったらあれを理解できたんだろう…何が必要なんだろうあれを理解するためには…
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女性の作者は、主人公が女性の特に学生であれば、周囲の騒がしい人と一線を引いて、三者から見れば孤立しているような、そんな人物を描いている場合が多い。表題作である「一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する」に含まれる連作短編集もその例に沿った物語に過ぎない。ただ、他作と比べた場合、本作は...
女性の作者は、主人公が女性の特に学生であれば、周囲の騒がしい人と一線を引いて、三者から見れば孤立しているような、そんな人物を描いている場合が多い。表題作である「一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する」に含まれる連作短編集もその例に沿った物語に過ぎない。ただ、他作と比べた場合、本作は旧約聖書や女学校を下地に構想したファンシーなものとなっている。最も、その内容が自分には受け入れなれなかったため、良い印象は残らなかった。バレンタインについて、メリーゴーラウンドについて、クラスメイトについて、この物語の中にはその世界のルールがあって、そのルールに倣ったオリジナルな物語は、基準というのがないため、ある意味で言えば評価のしようがない。 かえって「レギオンの花嫁」が自分にとっては、こちらも旧約聖書が下地となっており、その影響の度合いも強く色濃い物語になっているが、まだ味わいがあった。 正直どちらもワケの分からない物語だった。文章もヨーロッパ圏の小説を邦文に翻訳したように人物の名前が頻繁に出てきた。とにかく、自分にとっては面白くもなんともなかった。
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最初の方はあまり面白いと思わなかった。しかし、表題作の「一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する」で、「こういう意外性、好き!」と感じた。「レギオンの花嫁」は、ひきこまれた。面白かった。
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聖書の内容を聞きかじり程度にしか知らないがうすら知っているだけでもなんとなく、頭に内容が入ってくる。
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先生が「はじめに教壇あれ」と言うと教壇が出来た。 学級委員のあばら骨から副委員長が生まれた。 バレンタインのチョコレートが喉につかえて喉仏になった。 聖書と学校生活の不思議な融合。展開が読めず、とてもドキドキする小説。
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前半5作はともかく、レギオンの花嫁は何の話をしているのか分からない。 数ページ読み飛ばしても、読み飛ばしたことに気づかないだろう。 表層的にも分からない。 前半5作は、少女達と一人の少年の話。主人公は、分かりやすく、一歩引いた少女。 聖書のパロだが、いやらしさがない。好感が...
前半5作はともかく、レギオンの花嫁は何の話をしているのか分からない。 数ページ読み飛ばしても、読み飛ばしたことに気づかないだろう。 表層的にも分からない。 前半5作は、少女達と一人の少年の話。主人公は、分かりやすく、一歩引いた少女。 聖書のパロだが、いやらしさがない。好感が持てる
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日常に潜む神話性。神話と境界線を持たずにつながる日常。 聖書を完全に理解したと言い切れる人がいないように、この小説を「完全に理解した」と言い切れる人もまたいないだろう。 そしてまた、この日常のことを「完全に理解している」と言い切れる人もきっといないということの暗喩のように、この小...
日常に潜む神話性。神話と境界線を持たずにつながる日常。 聖書を完全に理解したと言い切れる人がいないように、この小説を「完全に理解した」と言い切れる人もまたいないだろう。 そしてまた、この日常のことを「完全に理解している」と言い切れる人もきっといないということの暗喩のように、この小説は、この世界と聖書の世界の地平を滑らかに繋いでいる。
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