文化の読み方/書き方 の商品レビュー
人類学者たちが民族誌をどのように書くか、その意義を問う本ということで読みました。著者がレヴィ・ストロース、エヴァンス・プリッチャード、マリノフスキー、ルース・ベネディクトらを批評している。比較人類学ともいうべき本で、私にとっては理解しづらい難解な本でした。唯一ベネディクトが「眠り...
人類学者たちが民族誌をどのように書くか、その意義を問う本ということで読みました。著者がレヴィ・ストロース、エヴァンス・プリッチャード、マリノフスキー、ルース・ベネディクトらを批評している。比較人類学ともいうべき本で、私にとっては理解しづらい難解な本でした。唯一ベネディクトが「眠りは・・日本人の最も完成された特技の1つ。彼らは西洋人が一睡すらできぬひどい状況の下でも完全に寛いで眠る。これが日本人を研究テーマとする学者たちを驚嘆させてきた」との言葉は面白かったです。人類学は二流の学問と著者が言い切る明快さは驚き。後書きに次の言葉が「幅広くて鋭い問題意識と、人間存在、とりわけ近代西欧文明に属する人々とその影響下に生きている諸民族が置かれている未曾有の危機的状況への透徹した人類学的洞察」
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