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沖縄記者物語1970 の商品レビュー

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2013/12/04

憤怒と、統制。 1970年の年末に起きた、「25年目での最大の衝突」、コザ暴動。そこに繋がる糸満主婦轢殺事件の顛末と、12月20日の暴動当日の様子をR紙記者の視点から事実に沿って描かれた物語。 ギリギリで踏ん張ってきた沖縄人の感情が爆発した一夜。 うちなーんちゅの”怒り”は表明で...

憤怒と、統制。 1970年の年末に起きた、「25年目での最大の衝突」、コザ暴動。そこに繋がる糸満主婦轢殺事件の顛末と、12月20日の暴動当日の様子をR紙記者の視点から事実に沿って描かれた物語。 ギリギリで踏ん張ってきた沖縄人の感情が爆発した一夜。 うちなーんちゅの”怒り”は表明できたけど、それにより今日の生活に困る者もいて、それでも参加した者もいて。という沖縄の構造は現在とそんなに変わっていなくて、でも多分その頃よりは平和に暮らせている現代では、あんな風にに拳を振り上げることもなくて。という微妙な状況に、どう胡坐をかかずに生きていけるか、という自分への問いに対しての、一つの歴史的知識。 現在コザではこの記憶を繫げるための取組みが模索されてるという。今も昔も、一番の敵は風化だから。

Posted byブクログ