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笑うフェルメールと微笑むモナ・リザ の商品レビュー

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2024/08/19

この本はタイトルにありますように、フェルメールとモナ・リザの笑顔を主題に、絵画史における知られざる笑顔の意味を探究していく作品です。 この作品で私が印象に残ったのはキリスト教における笑顔の意味です。 これは絵を観ただけではなかなか気づけないものではありますが、一度知ってしまっ...

この本はタイトルにありますように、フェルメールとモナ・リザの笑顔を主題に、絵画史における知られざる笑顔の意味を探究していく作品です。 この作品で私が印象に残ったのはキリスト教における笑顔の意味です。 これは絵を観ただけではなかなか気づけないものではありますが、一度知ってしまったらその見え方が一変してしまうほどです。ぜひおすすめしたい作品です。

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2021/10/24

地位の高い人物やイエスなどの肖像には笑顔は必要がない。ルネサンス近くになって、貴族などが家に飾る家族などの肖像画を求めるようになって、笑顔というものが生まれてくる。ルネサンスとペストの流行が絵画に救いを求めるようになった一因だという。だから笑顔が描かれるようになった。フランドルで...

地位の高い人物やイエスなどの肖像には笑顔は必要がない。ルネサンス近くになって、貴族などが家に飾る家族などの肖像画を求めるようになって、笑顔というものが生まれてくる。ルネサンスとペストの流行が絵画に救いを求めるようになった一因だという。だから笑顔が描かれるようになった。フランドルでは、市民階級が勃興して、家に飾る肖像を求めたり、特定の人物からの注文でないオープンな絵画も描かれた。様々な種類の笑いが描かれたのだ。さらに、気味の悪い笑い、いやらしい笑い、ユダヤ人を貶めるための笑い、悪魔の笑い、自分を笑う笑い、観るものをだまして笑わせる、様々な笑いの絵画が生まれてきたというわけだ。 何か新しい知見を与えようとするわけでもなく、ましてや系統的に描かれた本ではなく、いろいろな笑いの絵画を楽しむだけの本だ。

Posted byブクログ

2019/07/18

山形大学の元木幸一名誉教授の「新書」を再読。ともすると眉間にしわ寄せて考えてしまうようなダヴィンチやフェルメールの「名画」を「笑い」をテーマに学術的かつ軽快に(一部コミカルに)学べる。仕事でお世話になった元木先生のいろんな「笑い」を思い出した。

Posted byブクログ

2014/07/01

笑い・微笑みをその人物の表情だけとしか感じてなかったことに気づかされた。その表情は何を意味し、何をこちらに投げかけているのか? 深読みも大事かも?!

Posted byブクログ

2014/03/05

フェルメールの描く何でもない日常。そこには謎めいた不思議がある。とりわけ女性の微笑みは謎が謎に拍車をかける。ありふれた風俗画に添えられる多彩な笑顔がフェルメール独創の世界を広げている。謎めいた薄い笑いが想像をかきたて豊かな物語を紡ぎだす。フェルメールの魅力を一際引き立てている。

Posted byブクログ