無罪 の商品レビュー
20年くらい前に発表され、ハリソン・フォード主演で映画化もされたベストセラー「推定無罪」の20年後を描いたという話題作です。主人公が初老になってます。 前半が事件に至るまでのできごと、後半は主人公が妻に対する殺人罪で起訴されてからの裁判劇という構成。主人公は有罪になるのか無罪に...
20年くらい前に発表され、ハリソン・フォード主演で映画化もされたベストセラー「推定無罪」の20年後を描いたという話題作です。主人公が初老になってます。 前半が事件に至るまでのできごと、後半は主人公が妻に対する殺人罪で起訴されてからの裁判劇という構成。主人公は有罪になるのか無罪になるのか、そして彼は妻を殺したのか殺してないのか、最後の最後までわからないという非常におもしろい作品です。
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「推定無罪」の続編というか、その十数年後を描いている。 主人公のサビッチは判事になり最高裁判所の判事に立候補しようとしていた。しかし彼はまた不倫をしており、保釈中の犯罪者に判決を仄めかし逃亡させてしまう。そんな中で彼の妻が亡くなるがサビッチは発見してから1日後に息子に連絡する。そ...
「推定無罪」の続編というか、その十数年後を描いている。 主人公のサビッチは判事になり最高裁判所の判事に立候補しようとしていた。しかし彼はまた不倫をしており、保釈中の犯罪者に判決を仄めかし逃亡させてしまう。そんな中で彼の妻が亡くなるがサビッチは発見してから1日後に息子に連絡する。その空白の時間は何を意味するのか? 前作と同様に前半部は退屈。裁判が始まってからのスピーディな展開は非常に面白い。オチ的には何と無く予想通り。女の執念深さを感じさせる。物語は色々な人の視点から描かれているが時系列が整っているため、さほど違和感は感じない。この視点にサンディも加えて欲しかった。
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海外のミステリーを読みこなす時間的余裕がなくなったのだなと実感・・・。時間軸が前後する前半で挫折です。
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面白かった。 前作の「推定無罪」を読んだのは、うーんと……15年くらいまえ? あのときは途中で犯人がわかってしまった。 でも、今回はハズレ。 だからというわけではないけれど、公判中に何度も形勢がひっくり返る展開にドキドキ。 最後まで楽しめた。 で、わたしはトミーが好き。
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なんか期待が高すぎて、思ったより夢中にならなかったな、という印象。 最後の数ページで真相が明かされる、という形式は変わらず。 トミーがいい人で、アンナはくそ。ラスティ?論外。サンディかっこいい。アホみたいな感想だな。 不倫は「なに一ついいことなんかない」。自分のことしか見えていない、異常な状態だ。不倫とか浮気はなぁ、「私は視野狭窄な馬鹿です、自己中です」って言ってるようにしか聞こえないんだよな。「とんでもないことをしてしまう」ことが人間にはあるって、わかってはいても。
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法廷小説。 前半は事件に至るまでの話なのでやや冗長。 法廷に入ってからの丁々発止なところは面白かった。 そもそも前作を読んでいなかったことに途中で気づきました。。。
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原題そのまま、Innocent. あの「推定無罪」の続編。 前作同様、また主人公が不倫してしまいます・・・・。 そして彼の奥さんが死亡するところから、物語は始まります。 主人公、彼の息子、そしてあのトミー・モルトの視点から話は進んで行きますが、後書きでも書かれているように、本書...
原題そのまま、Innocent. あの「推定無罪」の続編。 前作同様、また主人公が不倫してしまいます・・・・。 そして彼の奥さんが死亡するところから、物語は始まります。 主人公、彼の息子、そしてあのトミー・モルトの視点から話は進んで行きますが、後書きでも書かれているように、本書の影の主役はかつての宿敵トミー・モルト。 前作で受けた影響を背負って生きていく、そしてまた宿敵と対決するという構図・それにどちらかというと彼への優しさが溢れた書き方に、私は肩入れして(そして結果を予想しつつも)読み進めました。 「推定無罪」同様、愛の描写がことごとくいやらしく、かつ文学的にしっかりと表現されているので、この作者の力量はたいしたものです。 話としては、大絶賛の内容ではないですが連作を締めくくるにふさわしい余韻がある作品なので、Sトゥローファンならば読んで損は無い一冊。
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「推定無罪」からもう二十年以上たつのか…。なんだかしみじみこの間を振り返ったりして。 主人公や周囲の人の「人間性(自分でもダメだとわかっていることになぜだがひき込まれていくという意味合いでの)」に共感できるかどうかがポイントじゃないだろうか。私はもうひとつ気持ちがのらなかった。...
「推定無罪」からもう二十年以上たつのか…。なんだかしみじみこの間を振り返ったりして。 主人公や周囲の人の「人間性(自分でもダメだとわかっていることになぜだがひき込まれていくという意味合いでの)」に共感できるかどうかがポイントじゃないだろうか。私はもうひとつ気持ちがのらなかった。語り口はうまいなあと思うが。 「推定無罪」の「真相」をすっかり忘れていて、作中でほのめかされるたびにモヤモヤする。再読してからの方がより楽しめるのだろうけど、文庫二冊分の長さだものねえ。
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『推定無罪』は映像でしか観てないので、文章としてのトゥローは初体験。 前半は事件が起きるまでのそれぞれの関係と思惑を描き、後半はサビッチを被告とする法廷シーンで、検察側と弁護側の攻防と駆け引きが繰り広げられる。こってりコクのある文体で、リーガル・サスペンスではあるけれども、文学...
『推定無罪』は映像でしか観てないので、文章としてのトゥローは初体験。 前半は事件が起きるまでのそれぞれの関係と思惑を描き、後半はサビッチを被告とする法廷シーンで、検察側と弁護側の攻防と駆け引きが繰り広げられる。こってりコクのある文体で、リーガル・サスペンスではあるけれども、文学作品としての印象が強い。 作中での人間ドラマはソープオペラっぽいけど、洗練された複雑さが、ありきたりの愛憎劇を掘り下げて映し出している。だが誰一人として共感できない。全員、どこか一部が破綻しており、個々の動機については理解する気にさえなれなかった。長い物語を読むに値する作品だけれども、どこかで引いて読んでしまった分、世間ほどは傑作だと実感できず。
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